【中学地理】九州地方の要点まとめ

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中学地理「九州地方」についてまとめています。九州地方に関して、気候、火山、福岡市、沖縄、農業などについてもふれています。それでは、中学地理「九州地方」です。

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九州地方の概要

九州地方の自然・地形
九州地方の地形は、雲仙岳、桜島、巨大なカルデラをもつ阿蘇山などの火山が分布しています。南西諸島などに多くの島があります。

  • 九州地方の気候…暖流の黒潮(日本海流)・対馬海流の影響で冬でも温暖です。梅雨や台風による雨が多く、集中豪雨による自然災害が起きやすいです。

温泉の源泉数(げんせんすう)や沸出量(ゆうしゅつりょう)が全国有数の温泉があり、国内外からの多くの人が訪れます。地熱の利用として、二酸化炭素は排出せず、天候に左右されない効率的なエネルギーです。八丁原(はっちょうばる)(大分県)などに発電所が作られています。防災への取り組みとして、防災訓練の実施、避難場所の設置、火山防災マップの作成などです。

福岡市は、昔から大陸の文化の受け入れ口で、現在は、九州地方の中心として政府の出先機関や企業の支社が集中しています。九州新幹線が鹿児島まで全線開通したのが2011年です。航空で、はアジアへの航空路線が多いのが特徴です。

九州地方の工業

昔は、近くの筑豊炭田の石炭と、中国の鉄鉱石を用いて、官営の八幡製鉄所が北九州にできました。鉄鋼業が発達し、北九州工業地帯と呼ばれました。現在は、自動車工場が進出して、きれいな空気や水を必要とするIC(集積回路)の工場が高速道路や航空の近くに立地しています。

環境保全として、北九州エコタウンを中心にリサイクル事業など進めています。

九州地方の農業

平野の農業として、

  • 筑紫平野米の収穫後、小麦などの栽培する二毛作が行われています。ビニールハウスを使ったいちご(あまおうなどの品種)、トマトの栽培も盛んです。
  • 宮崎平野…冬の温暖な気候を利用して、野菜の促成栽培が盛んです。野菜は、トラックを利用して東京や大阪へ出荷しています。

■宮崎平野
ピーマンは、夏から秋にかけて収穫される作物ですが、東京市場への入荷量が夏が多く、価格も夏に安くなることがわかります。宮崎県産のピーマンは、冬に入荷することが多くピーマンの価格が高いです。宮崎県で、冬でも暖かい気候を利用したピーマンなどの促成栽培が盛んであり、ピーマンの価格が高い時期に多く出荷して利益をあげています。

■笠之原シラス台地の農業

  • 野菜…古い火災の噴出物によってできたシラス台地は、水を保ちにくく、干ばつの被害を受けやすいです。笠之原では、ダムや農業用水の整備により、サツマイモを加えて野菜・飼料作物の栽培が盛んです。
  • 畜産…肉牛・豚・ニワトリを飼育する畜産が盛んです。食品会社の経営による大規模な畜産も行われています。安い輸入肉に対抗して、味や安全性を重視したブランド登録された食肉を提供しています。

沖縄の自然環境と暮らし

歴史は、琉球王国が栄え、日本・中国・東南アジアとの交流があります。第二次世界大戦で戦場となり、大きな被害を受けました。現在も多くのアメリカ軍基地が置かれています。

  • 文化…琉球漆器、琉球王国の独特の文化が残っています。
  • 台風の被害…屋根の瓦をしっくいで固めたり、家を石垣で囲ったりしてきました。
  • 水不足…大きな川がないため、水が不足しやすいです。住居の屋根に給水タンクを設置。地下にはダムを建設しています。

■沖縄の農業
温暖な気候のもと、砂糖の原料となるサトウキビやパイナップルの栽培が発達しています。現在は菊の電照栽培、野菜、果樹などの栽培が増加しています。

■沖縄の観光業
観光業を含む第三次産業の人口割合が高いです。サンゴ礁をはじめとする自然環境や、琉球の文化を目的する観光客が多く訪れます。観光開発による観光問題は発生しています。

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