中学地理「身近な地域の調査」についてまとめています。野外調査では、野外調査の前に、文献調査などを行う。ルートマップなどをつくる。そして、ルートマップを利用して、野外観察などを行っていきます。そのあたりについて、詳しく記述しています。それでは、中学地理「身近な地域の調査」です。
地域の調査
地域調査(身近な地域の調査)のおもな目的は、地域の自然産業などを調べ、その地域の特徴を知ることである。調査を行う際は、最初に、調査テーマの設定、調査地域の選定、予備調査を行う必要がある。
調査テーマ
調査テーマは、疑問に思ったことや、興味をもったことを書き出して、関連することがらを線でつないだ関連図をつくり、しぼりこむとよい。
たとえば、学校の周辺に住宅が広がっているが、昔はどんな土地だったのかという具合である。調査テーマが決まったら、調査地域の選定と予備調査を進める。
文献調査
予備調査として代表的なのは、文献調査である。
文献調査とは、本や統計・地形図・写真などの資料をあたって調査テーマについて調べることである。これらの資料は、図書館や市役所、町役場などで調べるとよいが、インターネットでの検索も多くの情報を得ることができる。
農業についてはJA(農業協同組合)、商工業については商工業組合、観光については観光協会に行くと、よりくわしい資料が手に入る。
また、ルートマップをつくり、調査する場所や訪れる順番などをあらかじめ決めておくと、調査をスムーズに進めることができる。
野外調査
調査の準備が終わったら実際に現地に行き調査を行う。
野外調査は、野外観察と聞き取り調査が中心となる。
聞き取り調査をする場合には、質問事項を整理しておき、必ず訪問先に連絡をして許可を得て、訪問する日時を伝えておく。実際に聞き取りをする際には、記録用のノートやボイスレコーダーなどを用意し、聞いた内容をしっかり記録しておくと、調査結果をまとめるときに便利である。
ルートマップ
野外観察はルートマップに従って進めていき、必要に応じて写真を撮ったり、スケッチしたりするとよい。また、現地での観察で気づいたことをメモすることも重要である。
ルートマップとは、歩く道順や調べることがらなどを書き込んだ地図。地形図のほか、市販の道路地図などを参考にして自分でつくった地図を使ってもよい。
インターネット使用上の注意
インターネットは、瞬時に情報を送受信できるため、調べごとをする際、非常に便利である。しかし、なかには誤った情報や公正でない情報もある。それらに惑わされないように注意すること。
野外調査での持ち物
記録用ノート・筆記用具・ルートマップ・カメラ・方位磁石 (方位磁針)・ボイスレコーダ ー・ビデオカメラなど。
世界の国や地域の調査
世界の国や地域の調査では、野外調査に行けないので、インターネットでの検索、百科事典や統計資料、地図帳などの文献資料を調べる。また、テレビ番組や新聞の記事、体験記などを参考にする。
調査のまとめ方
野外調査が終わったら、調査結果のまとめに入る。
まとめ方は、調査テーマを設定した理由と目的、調査方法、結果の順にまとめるとよい。
まとめ方のコツは、文章が長くならないように、簡潔にまとめることである。1,2,3…などと箇条書きにするのもよい。この際、グラフやイラスト、地図、写真などを入れると、わかりやすくなる。
発表の仕方
ビデオ、スライドなどを使う方法もある。
一般的に、発表の仕方としては、レポート形式にするのが一般的だが、それ以外にも、新聞の形にして発表したり、ビデオ、スライド、パソコンを使って上映したりして発表する方法もある。
また、イラストマップにするのもよい。発表が終わったら質問を受けつけ、他者の意見を聞くと自分の勉強にもなる。また、お世話になった人や機関への報告書の提出や礼状も忘れないようにする。
グラフの利用法
グラフには、円グラフ、帯グラフ、折れ線グラフ、棒グラフなどがあり、それぞれに適した目途がある。
- 円グラフ…総計の内わけを表すのに適する。
- 棒グラブ…総計の内わけを表すのに適する。年ごとの内わけの変化を表すのにも使われる。
- 折れ線グラフ・棒グラブ…年ごとの数値の変化を表すのに適する。複数の数値を比較するのに適する。
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