中学地理「日本の林業の特色」についてまとめています。林業の全体像と各地の特色をまとめています。林業は、森林での木材、円了、きのこなどの林産物を生産するしごと。林業に従事する人々は長い時間をかけて、木を育て、木材として出荷している。
●ポイント
➊森林のはたらきとして主なものとして、自然のダム、森林資源、海の魚を育てるがあります。
➋木材の輸入先として、カナダ、アメリカ、ロシア、マレーシアが多くを占める。
➌林業の課題として、人材不足。特に、若い人が少なくなっていて、後継者が不足し、働いている人が高齢化している。
➊森林のはたらきとして主なものとして、自然のダム、森林資源、海の魚を育てるがあります。
➋木材の輸入先として、カナダ、アメリカ、ロシア、マレーシアが多くを占める。
➌林業の課題として、人材不足。特に、若い人が少なくなっていて、後継者が不足し、働いている人が高齢化している。
日本の林業の特色
日本は、国土の約3分の2が森林におおわれ、冷帯(亜寒帯)から亜熱帯林まで、さまざまな樹木が生い茂ります。森林には、水をたくわることや、がけくずれを防ぐことのほか、二酸化炭素を吸収して酸素を作り出す重要な働きもあります。さらに、野生生物のすみかや人々の保養地としても重要です。
日本の森林のうち、すぎやひのきなどが植林された人工林は全体の約6割をしめます。天然林では、青森ひば、秋田すぎ、木曽ひのきが三大美林として名高いです。
最近の林業
日本で使う木材は、大半を輸入材に頼っており、近年世界では、伐採による森林の減少が問題になっていることから、輸出国は丸太の輸出を禁止するなどの輸出制限を強めています。近年、森林の重要性が見直され、地元の木材を使うことが奨励されている。
- 木材の輸入先…カナダ、アメリカ、ロシアなど。冷帯や熱帯の気候帯で栽培された木材が多い。
- 日本の林業の特色…針葉樹林が建築材として使用され、林業の盛んな地域が全国に広がったが、1960年代後半から輸入木材が増加し、林業はおとろえた。
- 日本の林業の課題…安価な輸入木材に打撃を受け、林業に従事する人は減少を続け、高齢化が進んでいます。
森林のはたらき
- 洪水を防ぎます。
- 農業・生活用水を蓄えます(自然の中のダム)。
- 川に養分を送って海の魚を育てる。
- 地球温暖化を防ぐ。
などの働きがあります。
森林の種類
- 国有林…国が所有する森林。森林面積の約30%を占める。北日本、東日本に多い。
- 私有林…個人または民間が所有する森林。近畿地方に多いのが特徴。
- 人工林…原野や自然伐採の後、植林した森林。もともとの生態系を崩すおそれがある。
近畿の林業
環境に配慮した近畿地方の農林水産業となっています。紀伊山地の林業は、良質の吉野すぎや尾鷲ひのきが育ちますが、外国材との競争で価格が低迷しています。また、林業技術者の減少と高齢化が進んでいます。
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