中学3年の国語教科書に登場する詩「立ってくる春」は、春の訪れを繊細な感覚で描いた作品です。定期テストでも頻出のこの詩は、表現技法や心情の読み取りが問われやすいため、しっかりとした対策が必要です。この記事では、詩のあらすじやテーマ、出題されやすい読解ポイントを押さえた予想問題を紹介し、テスト本番で得点できる力を身につけるためのサポートをします。
・登場人物の感情を読み取ろう。
・立春(りっしゅん)についての私と祖母のやり取りに注目
立ってくる春の定期テスト対策予想問題
教科書の「今日から春ですよ。」~春が立った。うんうん。」までのところを読んで、次の問いに答えなさい。
【問1】「口をとがらせて答えた」とあるが、この態度をとった「私」の感情を次のア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
ア 冬が好きだから、思ったより早く春になって困惑している。
イ 春を感じることはまだなく、祖母の言葉に理解を示せない納得がいかない感情。
ウ まだ春になっているはずもなく、祖母が自分をからかっている様子が伝わり怒っている。
エ 当然のことを言われて、祖母が自分をばかにしている反発の感情が湧き出ている。
【問2】「竜や鬼や妖怪に似た、この世のものではない生き物のかたちをしたもの」を言い換えた言葉を、本文中から二十字以内で探し抜き出しなさい。
【問3】「私」は、春とはどんなものだと思っているか、説明しなさい。
【問4】「私」が最終的に決めた「立つ春」とはどのようなものでしたか、本文中から書き抜きなさい。
立ってくる春の定期テスト対策予想問題の解答
【問1】イ
【問2】火を吹いたり金棒をふるったりするものたち
【問3】こまかな生気あるものに満ちた、盛り上げるようなもの
【問4】さまざまな小さい生き物でみっしり埋めつくされた一枚の絵のようなもの
立ってくる春のポイント
作品の概要
物語は、昭和中期の東京を舞台に、寒さの残る2月初旬、祖母が「今日から春ですよ」と語りかける場面から始まります。主人公の「私」は、まだ寒さが厳しい中で「春が立つ」という言葉に戸惑いを覚えます。しかし、次第に「春が立つ」という表現に対して、自分なりのイメージを膨らませていきます。最終的に、「春が立つ」とは、さまざまな小さな生き物で満ちた一枚の絵のようなものが、地平線の向こうからゆっくりと昇ってくる様子だと捉えるようになります。このように、主人公は抽象的な言葉に対して、自分なりの具体的なイメージを持つことで、春の訪れを感じ取るようになります。
テスト対策のポイント
- 語句の意味理解:「つぎ」「見よう見まね」「口をとがらす」「反射的」などの語句の意味や使い方を確認しましょう。
- 登場人物の感情の読み取り:「口をとがらせて答えた」などの表現から、「私」の感情を読み取りましょう。
- 表現技法の理解:「春が立つ」という表現に対して、主人公がどのようにイメージを膨らませていったのかを考察しましょう。
- 構成の把握:物語の構成を理解し、各場面での主人公の考えや感じ方の変化を追いましょう。
「立ってくる春」は、自然と心の動きを重ねて表現された美しい詩です。テストでは細やかな表現の意味や心情の変化に注目し、詩全体の雰囲気を読み取ることがポイントとなります。この記事で紹介した内容と予想問題を活用して、確実に得点できる準備を整えておきましょう。
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