【中2理科】血液とその循環の要点まとめ

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【中2理科】血液とその循環の要点まとめです。

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血液とその循環の要点

血液は全身ををめぐり、生命を守るたいせつな液体です。じん臓は、血液から尿素などの不要物をこしとり、きれいにするわけですが、そのじん臓について詳しくみていきましょう。そのあたりを詳しくまとめています。

血液の成分

血液の成分

  • ア…赤血球
  • イ…白血球
  • ウ…血小板
  • エ…血しょう

血液は、黄色透明な液体成分の血しょうと、固形成分の血球からできている。血球には、赤血球・白血球・血小胞血球とからで、の3つがある。血球は、それぞれ が1つの細胞で、骨髄やひ職でつくられる。

血しょうのはたらき
血しょうは、血液中の透明な液体で大部分が水である。これにタンパク質やブドウ糖、アミノ酸、脂肪、無程 (塩類)などが含まれている。消化管から吸収された養分や、組織から出された二酸化炭素、その他の不要物は血しょうにとけこんで、全身に運ばれていく。

赤血球のはたらき
ヘモグロビンという赤色の色素を含んでいる。血液が赤いのはそのためである。ヘモグロビンは、容易に酸素と結合したりはなれたりする性質をもっているので、肺で空気中の酸素を受けとって、からだの各部の細胞へ運ぶのに役立っている。ヒトの赤血球は、中央がくぼんだ円盤状の形をして核がない。

ヘモグロビン
セキツイ動物と一部の無セキツイ動物の赤血球に含まれる色素タンパク質。鉄を含み、暗赤色をしている。ヒトでは赤血球の重さの約35%がヘモグロビンで占められる。ヘモグロビンは、色素のヘムとタンパク質のグロビンが結合したものである。

白血球のはたらき
色素のない血球で、アメーバのように自由に動いて、からだの中にはいってきた細菌などをとらえるはたらきをする。リンパ球も白血球の一種である。赤血球よりも数ははるかに少ない。

血小板のはたらき
核のない血球で、傷口から血液が出たとき、それが固まるのに役立つ。

血しょうのはたらき
血しょうから繊維素原と呼ばれるタンパク質を除いたものをいう。血液を試験管に入れて放置しておいたとき、血液が凝固したときに生じるうわずみ液(黄色がかっにすんだ液)が血清である。

血液の循環

血液の循環(中学理科)
血管は、動物の体内には血管がはりめぐらされています。

  • 動脈…心臓から血液が送り出される血管。壁は厚く、弾力があります。
  • 静脈…心臓へ血液が戻ってくる血管。逆流を防ぐ弁があります。
  • 毛細血管動脈と静脈をつなぐ細い血管。体全体にはりめぐらされています。
  • 肺循環…心臓から肺動脈、肺、肺静脈を通って、心臓に戻る経路。肺胞で血液中に酸素を取り込んで、二酸化炭素を出します。
  • 体循環…心臓から肺以外の全身を回って心臓に戻る経路。組織で血液中に二酸化炭素を取り出し酸素を取り出します。
心臓
心房と心室が交互に縮んだり、ゆるんだりを繰り返し、血液を送るポンプのはたらきをします。

組織液
血管の中の液体(血しょう)の一部がうすい毛細血管の壁からしみ出て細胞をひたしている液。血液と細胞の間の物質にやりとりの仲立ちをしています。

リンパ管
組織部の一部が入る管で、体中にはりめぐらされています。リンパ管に入った組織液をリンパ液といいます。

いろいろな心臓のつくり
酸素を含んだ血液を動脈血、二酸化炭素を多く含んだ血液を静脈血といいます。カエルやイモリなどの心臓では動脈血と静脈血とが交わります。ヒトやイヌ、鳥では交わりません。トカゲがヘビなどでは、一部が混じり合います。

心臓

人の心臓のつくり図解
心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を果たしています。心臓は、胸のやや左下方にある筋肉質のにぎりこぶしぐらいの大きさの袋です。内部は筋肉の壁によって、左右のへやに分かれています。それそれのへやは、さらに上方の心房と、下方の心室とに分かれています。

心房は血液の静脈から受け入れるへやであり、心室は血液を動脈に送りだしているへやです。

左心室の壁は、特に厚くなっています。心房と心室の境及び心室と動脈の境に弁膜があって、血液の逆流を防ぐようになっています。

心臓は、規則正しく交互に収縮と拡張を繰り返しています。この収縮を心臓の拍動しています。心臓の拍動は、神経とホルモンによって調節しています。心臓の拍動によって、血液が動脈に送り出されるとき、動脈には心臓の収縮による圧力、すなわち血圧の変化が波になって伝わります。

心臓を中心にした血液の流れは、心臓から肺をまわって心臓に戻る肺循環と、心臓からからだ前身の各部をまわって心臓にもどる体循環の2つに分かれます。それは、血液は酸素と二酸化炭素を交換するためで、心臓→肺→心臓、心臓→全身→心臓の2つの循環を行っています。

肺循環
血液が、心臓→肺→心臓と循環することを肺循環といいます。血液が肺循環することで、酸素と二酸化炭素を交換することができます。

  • 血液…肺の中の毛細血管を通るとき、二酸化炭素を放出し、酸素を取り入れています。

体循環
血液が、心臓→全身→心臓と循環することを体循環といいます。血液が体循環することで、酸素や養分を全身の細胞にとどけることができ、細胞からいらなくなった二酸化炭素や不要物を受け取り、排出することができます。

体循環では、静脈血が静脈を流れ、動脈血が動脈が流れますが、肺循環では、静脈血が肺動脈を流れ、動脈血が肺静脈を流れます。

じん臓

細胞の活動によってできた不要物は、血液でじん臓に運ばれ、じん臓でこし出されて尿となり、ぼうこうにためられて、体外に排出されます。

  • 血液中の尿素などの不要物をこし取り尿として体外に排出する。
  • 血液中の塩分濃度を調節する。

じん臓のつくり
腎臓(中学理科)
じん臓は、腹部の背中よりに1対ある尿の排出器官で、太い動脈と静脈がつながっています。

これらの血管は、じん臓の中で枝分かれして毛細血管となり、複雑に入り組んだつくりをしています。

また、じん臓から輸尿管が出ており、ぼうこうにつながっています。じん臓の内部は、外側から皮質、髄質、じんうの3つに部分に分かれています。

じん臓のはたらき
不要物をふくんだ血液は、じん動脈をへてじん臓の中の毛細血管に選ばれ、そのうすい壁を通して、不要物だけが水とともにじん臓の中へこし出されます。こうして尿がつくられます。尿は、輸尿管を通ってぼうこうにたまり、体外へ排出されます。

じん臓には、
➊不要物を排出するはたらきのほかに、
➋血液中に必要以上にふくまれている無機物(たとえば食塩)を排出して血液中の無機物の濃度を一定に保つはたらき
➌血液中の水分の量を一定に保つはたらき

もあります。

排出するしくみ

排出は、不要な物質を体外に出すはたらきがあります。細胞の呼吸ができた二酸化炭素は肺から、タンパク質が分解されたアンモニアと有害な物質は、肝臓で尿素と無害な物質に変えられ、じん臓に運ばれて尿中に排出されます。

体内の細胞や組織でのうち呼吸で、タンパク質やアミノ酸が分解されると、アンモニアが生じます。アンモニアは体内にたまると有害なので、これを肝臓の中で尿素や尿酸という化合物に変えてから、排出器官に運んで排出するしくみになっています。

肝臓

肝臓のはたらきとつくりサムネイル
肝臓は、横隔膜のすぐ下にあり、胆汁を分泌する大きな器官である。日本人の成人で重さが1.0~1.5kgくらいです。

肝臓は、ヒトのからだの中で最も大きな臓器で、前から見ると三角形をしている。

肝臓には、血液中の養分の量を調節し、余分な養分がたくわえられる。特に、糖分はグリコーゲンという物質に変えられ、たくわえられる。血液中の糖分が減少すると、再びブドウ糖に分解され、血液中に放出される。いつも血液をたくさん含んでいるので、黒っぽい赤色をしている。

  1. 肝臓は、脂肪の消化を助ける胆汁をつくる。
  2. 肝臓は、グリコーゲンなどの物質をたくわえる。
  3. 肝臓は、有毒物質を分解して無毒にする。(解毒作用)→アンモニアから尿素をつくるなど。
  4. 肝臓は、古い血球を破壊する。→血球が多量に破壊されたとき尿の色が赤くなる。

胆汁
胆汁は、いったん胆のうにたくわえられる。食物が胃から十二指腸のほうに送られると、十二指腸から特別な物質が出て、すい臓や肝臓、胆のうに伝わり、胆汁やすい液が食物にま ざるようになる。

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