【高校入試対策】偏差値60突破のための国語科の応用問題です。
現代文、古文を大問とし、小問で、漢字、語句の意味、読解問題などよく出題される形式で問題を構成しています。
国語科の対策応用問題(偏差値60突破の問題)
(現代文)
次の文章を読んで次の問いに答えなさい。
私は、若者は高齢者を支えるべきだと考える。今の高齢者が若者であった頃と比べ、現在の若者は不安定な生活を余儀なくされている。終身雇用、年功序列といった日本型経営システムはなくなり、(あ)非正規雇用にとどまる割合も高く、失業のリスクも高い。さらには、定年退職の年齢引き上げなど、マジョリティである高齢者を優先するような政策もとられている。また、高齢者は、若者と比べ、相対的に給付が多く、ゆとりのある生活している傾向にある。そういった高齢者を、相対的にaフタンが多く、(い)敢えて、経済的に余裕のない傾向にある若者が支える必要はないと考える。
一方で、高齢者全員がbユウフクというわけではない。中には経済的にゆとりがなく、働くことも難しい人もいる。そういった人々に対してのみ、社会が支えるべきである。給付の対象を限定することで、社会cホショウ費の削減が可能になり、若者への負担もdケイゲンすることができるようになると考える。また、負担をする若者の対象を限定することも考えられる。若者は経済的にゆとりのない傾向にあるものの、中には経済的にゆとりのある若者も存在する。そういった若者により多く負担をさせることにより、世代間格差の(う)是正にも取り組むことも可能になると考えられる。以上より、若者は対象を限定しながらも、高齢者を支えていくべきであると考える。
(1)下線部a~dのカタカナを漢字に直しなさい。
(2)(あ)「非正規」のように「非」という打ち消しの接頭語をつけることのできる熟語を次のア~コよりすべて選び、記号で答えなさい。
ア日常 イ常勤 ウ完成 エ公開 オ確認
カ常識 キ常食 ク注意 ケ規則 コ内容
(3)(い)「敢えて」の意味として、適切なものを次のア~エからそれぞれ一つ選び、記号で答えなさい。
ア まして
イ 強いて
ウ 決して
エ かつて
(4)(う)「是正」の意味として、適切なものを次のア~エからそれぞれ一つ選び、記号で答えなさい。
ア 悪い点を改めること
イ 進めていくこと
ウ 元に戻すこと
エ 正しくすること
(5)どういう人が高齢者を支えるべきだと筆者は述べているか、本文中から12字で抜き出しなさい。
(古文)
次の文章は、虫を愛好する風変りな姫君の話である。読んだあとに、次の問いに答えなさい。
「堤中納言物語」より
(1)下線部(ア)「とらふる」、(イ)「さうざうし」の読みを、現代仮名遣いにし、すべてひらがなで書きなさい。
(2)下線部a「かれ」、b「われ」が指すものを次のア~エからそれぞれ選び、記号で答えなさい。
ア 虫ども
イ 童べ
ウ 姫君
エ かたつぷり
(3)下線部①「賜(たま)へ」、②「奉(たてまつ)る」の主語を次のア~エからそれぞれ選び、記号で答えなさい。
ア 虫ども
イ 童べ
ウ 姫君
エ かたつぶり
(4)下線部③「をかしげなれど」の本文中での意味を次のア~エからそれぞれ選び、記号で答えなさい。
ア おもしろいが
イ おかしいので
ウ きみょうであるが
エ かわいらしいので
(5)④「歌ひののしらせて」の本文中での意味を次のア~エからそれぞれ選び、記号で答えなさい。
ア 虫たちに元気に鳴かせて
イ 虫たちに不幸を言わせて
ウ 男の子たちに大声を歌わせて
エ 男の子たちに呼び集めさせて
(6)本文中の( )に入る適切な助詞を次のア~エから選び、記号で答えなさい。
ア のみ
イ なむ
ウ こそ
エ さへ
(7)風変わりな姫君の考え方が表れている部分を、本文中から十字で抜き出して答えなさい。
(8)この物語は平安時代の成立であるが、次の中から平安時代に成立した作品を選び、記号で答えなさい。
ア 奥の細道
イ 平家物語
ウ 万葉集
エ 今昔物語集
国語科の対策応用問題(偏差値60突破の問題)の解答
(現代文)
(1)
a 負担
b 裕福
c 保障
d 軽減
(2)ア・イ・カ・キ・コ
(3)イ
(4)ア
(5)経済的にゆとりのある若者
(古文)
虫を捕まえる童達には姫君が珍しい物や彼らが欲しがるものをくださるので、童達はより不気味な色々な虫を捕まえ集めて姫君に差し上げる。姫君は「毛虫は毛並みはおもしろいが、故事などを思い出す手がかりにならないので物足りない」とおっしゃって、かまきりやかたつむりなどを集めて、それらが出てくる歌や詩を童 に大声で歌わせ、歌声をお聞きになって、姫君自身も大声を張り上げて 「かたつむりのお角が、戦うのだなんでだ」などと詩句を節をつけてお歌いになるのであった。童の呼び名も、普通のままではつまらないといって、虫の名前を付けていらっしゃった。ケラ夫、カエル麿、トカゲッチ、イナゴ麿、アマ彦などと名付けて、召し使っていたのであった。
(1)(ア)とらうる (イ)そうぞうし
(2)aイ bウ
(3)①ウ ②イ
「奉る」は贈るの謙譲語であるので、 童達が姫君に差し上げるので、イ「童べ」となる。
(4)③ア
(5)④ウ
(6)イ
(7)例のやうなるはわびし
(8)エ
ウ 万葉集は奈良時代
イ 平家物語は鎌倉時代
エ 古今和歌集は平安時代
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