中学公民「現代社会」についてまとめています。現代社会に関して、現代社会のわたしたちの生活、文化、見え方などにふれています。それでは、中学公民「現代社会」です。
目次
現代社会と私たちの生活
- グローバル化…世界との結びつきが強く深くなり、世界の一体化が進むこと。大量の人や商品、お金、情報などの国境を越えた移動が容易になり進展。
- 要因…交通・通信技術の発達や国際的な取り決め。
- 国際競争…国内生産のものと輸入のもの、異なる国から輸入した商品どうしで、質や価格を奪い合うこと。
- 国際分業…それぞれの国や地域が、競争力のある産業に力を入れて生産したものを、貿易によって交換し合うこと。
- 食の国際化…外国からの食料品の輸入が増え、食料の国際化が進行。日本の食料自給率(国内で消費を抑える食料を国内での生産でどれだけまかなえるかを、パーセントで示したもの)の低下。国内の食料自給率の安定性や食の安全などの面で問題。
- 国際協力…日本の役割が増大。発展途上国の経済・社会の発展・復興のため、青年海外協力隊を派遣。
- 多文化社会…様々な文化を持った人々が共生する社会。日本で暮らす外国人が増加し、身近な地域でも進展。
情報化
情報技術技術の発達により、社会が変化がすること。
- 要因…インターネットや携帯電話などのメディアの普及。
- 情報社会…情報化が進展し、日々の暮らしや社会の中で情報が大きな役割を果たす社会。
- オンラインショッピング、電子マネーが急速に普及。注意点として、大量の情報の中から正しい情報を取捨選択することや個人情報の流出を防ぐことなど。
少子高齢化
人口に占める子供の数が減り、高齢者の数が増えること。
- 少子高齢社会…出生率の低下による少子化と平均寿命の伸びによる高齢化が同時に進んだ社会。
- 課題…公的介護サービスの充実や保育所の整備など、国や地域公共団体の支援の充実。
私たちの生活と文化
現代社会における文化の意義
- 文化…生活環境の中で身につけた行動の仕方や価値観、生み出されたもの。科学、宗教、芸術など。
- 文化の意義…豊かな生活社会を送るために大きな役割を果たす。
- 負の一面…戦争で使われる道具や核兵器開発への応用、異なる宗教、宗教間の対立、紛争の発生など。
暮らしに生きる伝統文化
- 伝統文化…長い歴史の中で培われ、人々に受け継がれてきた文化。能や歌舞伎など、一部の専門家の人々により行われた文化と庶民により受けづかれた年中行事などの生活文化。
- 保存の取り組み…文化財保護法などにより、文化財(有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物など)の保存・活用。
日本文化の多様性
- 地域的多様性…地域によって気候や風土に応じた多様な文化が存在。
- 独自の文化…琉球文化やアイヌ文化など。
- 日本の中の外国文化…外国にルーツを持つ人々(在日韓国・朝鮮人、在日中国人とその子孫、ブラジル人など)が日本で生活。なので、異なる文化の尊重と共生が必要。
文化の継承と創造
世界で高い評価の日本文化も多い。ワンガリ・マータイさんが世界に紹介した「もったいない」など。ごみの減量(リデュース)、再利用(リユース)、再利用(リサイクル)の3R。
- 文化の継承…少子高齢化や過疎化により、伝統文化の担い手である若者の減少により存続の危機。
現代社会の見方や考え方
集団社会の中で生きる私たち
- 人間は社会的存在である…人間が色々な社会集団に属し、その一員として生きることに由来。
- 対立と合意…対立が生じた時は、話し合って合意をめざすことが必要。
- 効率と公正…皆が納得できるかどうか判断するための考え方として効率と公正(手続きの公正さや機会や結果の公正さ)がある。
決まりを作る目的と方法
- きまり…対立が起こるのを防ぐために作る約束事。作るときは、権利・義務・責務を明確にすることが大事。
- 決定の仕方…全員で話し合って決定、複数の代表者で話し合って決定、一人で決定などがあります。
- 採決の仕方…全員一致と多数決があります。多数決では結論を出す前に十分に話し合いをして、少数意見の尊重が大切です。
- 決まりと評価と見直し…状況の変化に応じて決まりを見直し、変更することも大切です。