中学歴史「江戸時代の政治改革」についてまとめています。江戸時代の政治改革に関して、外国との関係、化政文化、貨幣経済などにもふれています。
江戸時代の三大改革
- 享保の改革…第8代将軍徳川吉宗が行った政治改革で、幕府の財政は一時的に立ち直ります。
- 寛政の改革…松平定信(徳川吉宗の孫)は、田沼時代の政治を改めるため、徳川吉宗の政治を理想として始めました。
- 天保の改革…老中水野忠邦が、幕府の力を回復させるために、幕府政治の改革を進めました。
享保の改革
- 上米の制…米の献上させる代わりに、参勤交代で江戸にいる期間を短縮。
- 公事方御定書…裁判の基準となる。
- 目安箱…庶民の意見を聞くため設置する。
- 定免法…財政の立て直しのために、町人に出資させて新田開発をすすめたり、年貢の率を引き上げて、豊作・凶作に関係なく一定の年貢を取り立てるようにしました。
寛政の改革
- 寛政異学の禁…松平定信は封建支配を強化するために、文武(学問と武芸)をすすめ、幕府の昌平坂学問所では朱子学以外の講義を禁止し 、役人の登用試験も朱子学に限りました。
- 棄捐令…生活に苦しむ旗本・御家人に対しては、質素・倹約を命じる一方で、旗本・御家人が商人(札差)からした借金を帳消しにする法令を出しました。
- 旧里帰農令…天明のききん(1782~1787年)で荒れはてた農村を復興するために、江戸に出かせぎに来た百姓を帰村させた。
- 囲米の制…商品作物の栽培を制限して米などの穀物生産をすすめ、ききん対策として農村に米穀を貯蔵させた。
天保の改革
- 倹約令…ぜいたく品や派手な風俗を取りしまり、政治批判や風紀を乱す小説の出版を禁止しました。
- 株仲間の解散…水野忠邦は、株仲間が営業を独占しているから物価が上昇するのだと考え、解散を命じました。
- 人返しの法…江戸への出かせぎを禁止し、江戸にいる農民を帰村させました。
- 新水給与令…アヘン戦争の結果を知った水野忠邦は異国船打払令を撤回し、寄港した外国船にはまきや水をあたえるよう命じました。
- 印旛沼(千葉県)の干拓…干拓を再開し、銚子から江戸までの水路を開こうとしました。しかし、水野忠邦の失脚で工事は中止されました。
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