中学国語文法「助動詞の要点まとめノート・練習問題」

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中学国文法「助動詞」見分け方・練習問題についてまとめています。

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助動詞(れる・られる)

助動詞(れる・られる)は、4つの意味に分けられます。

受け身

他から動作を受けることを表し、「(~に)…される」といえる。→受け身
(例)母に叱られる。→ 母に「叱る」ことをされる。(「叱る」動作を受ける)

可能

あることができることを表し、「…できる」といえる。→可能
(例)このシャツはまだ着られる。→ まだ「着る」ことができる。

  • ラ行可能動詞との見分け方…「れる」を「ナイ」に置き換えられれば助動詞。 (例)乗れる → ×乗ナイ=「乗れる」で一語の可能動詞。

尊敬

動作主への敬意を表し、「お(ご)…になる」「…なさる」といえる。 →尊敬
(例)先生が本を読まれる。=先生が本をお読みになる。

自発

自然とその状態になることを表し、「自然と」を補える。→自発
(例)昔のことがしのばれる。=昔のことが自然としのばれる。

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助動詞(ようだ・ようです)見分け方

助動詞「ようだ(ようです)」の識別 としては、大きく5つの分け方があります。

推定

物事を何かにたとえていい、「まるで」を補える。→比喩
(例)ライオンのように勇ましい。=まるでライオンのように勇ましい。

例示

具体的な例を示し、「例えば」を補える。→例示
(例)ライオンのような野生動物を保護する。=例えばライオンのような野生動物を保護する。

目的

「ように」の形で、「…ために」と置き換えられる。→目的
(例)忘れないようにメモする。=忘れないためにメモする。

願望

「ように」の形で文末に用い、「…たい」「…てほしい」と言える。→願望
晴れますように。=晴れてほしい。

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助動詞「う・よう」の見分け方

全部で3つの使い分けを理解していきましょう。

推量

想像・予想を表し、「たぶん…だろう」と言い換えられる。→推量
(例)明日は晴れよう。たぶん晴れるだろう。

意志

動作の主体が話し手だけで、何かをしようとする気持ちを表し、「…つもりだ」と言い換えられる。→意志
(例)明日は早く起きよう。=明日は早く起きるつもりだ。

勧誘

他者に対し何かをしようと誘い、「一緒に」を補える。→勧誘
(例)みんなで掃除をしよう。=みんなで一緒に掃除をしよう。

助動詞「よう」と「ようだ」の接続・見分け方

  • 助動詞「う・よう」…用言や助動詞の未然形に接続。 明日は晴れよう。→「晴れる」の未然形+助動詞「よう」
  • 助動詞「ようだ」…用言や助動詞の連体形などに接続。 例 明日は晴れるようだ。→「晴れる」の連体形+助動詞「ようだ」
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助動詞練習問題

【問1】次の線部の「られる」と同じ意味・用法のものを後から一つ選び、記号で答えなさい。
・元気な声であいさつをして先生からほめられる

ア 雄大な山々が真っ赤な夕日に染められる
イ 私は好き嫌いがなくなんでも食べられる
ウ 来週に控えた運動会の天気が案じられる
エ 大学の先生が私たちの中学校に来られる

【問2】次の線部の「れ」と同じ意味で用いられているものを後から一つ選び、記号で答えなさい。
・夕暮れ時の風に吹かて、稲穂が揺れているのが見える。

ア 先週の土曜日に秋の運動会がました。
イ 子どもの頃がなつかしく思い出さました。
ウ 校長先生が朝会で全校生徒に話さました。
エ 海の青さを見ると夏の到来が待たました。

【問3】次の下線部の「ような」と同じ意味・用法のものを後から一つ選び、記号で答えなさい。
・日本は石油や鉄鉱石のような天然資源に乏しい。

ア 東京のような大都市には多くの人間が集まってくる。
イ 序盤で大きくリードしたので、勝ったようなものだ。
ウ 指先から背筋に向かって電気のようなものが走った。
エ 彼はもう二度とこの場所には来ないような気がする。

【問4】次の線部の「ように」と同じ意味・用法のものを後から一つ選び、記号で答えなさい。
・一幅の絵のように鮮やかに描写している。

ア どうか、明日の試合で勝てますように。
イ 今夜の星は、まるで宝石のように美しい。
ウ この空の様子だと、間もなく雨が降るように思う。
エ 約束の時間に遅れないように、余裕をもって出発した。

【問5】次の下線部の「よう」と意味や働きが同じ「よう」を含む文を後から一 つ選び、記号で答えなさい。
・遠くの空は明るく青かったので、雨がそう長く降っていようとは思われなかった。

ア もうすぐ彼は帰ってくるはずだから、待っていよう。
イ 夕食の用意ができた。さあ、食べよう。
ウ この本を読めばだれでも容易に理解できよう。
エ 家族で再びこの山を訪れようと思った。

【問6】次の下線部の「よう」と意味や働きが同じ「よう」を含む文を後から つ選び、記号で答えなさい。
・日常生活のなかに求められる「変化」の妙味は「旅」に尽きよう。

ア 太郎さん、明日は一緒にテニスをしよう。
イ 必ずやこの理想が実現するときが来よう。
ウ ついに希望がかなうとはまるで夢のよう。
エ やっと宿題が終わったのですぐに寝よう。

解答

【問1】ア
【問2】ア
【問3】ア
【問4】イ
【問5】ウ
【問6】イ

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