【中3理科】月と金星の動きと見え方の要点まとめ・定期テスト予想問題

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【中3理科】月と金星の動きと見え方の要点まとめ・定期テスト予想問題です。

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月の形と位置の変化

  • 月の大きさ…直径は約3500km(太陽の直径の約1/400
  • 月の動き…地球のまわりを1回公転する間に1回自転しています。このため、地球に対している同じ面を向けています。
  • 月の満ち欠け…太陽の光を受けて反射して輝きながら、地球のまわりを公転しているため、形が毎日変化して見えます。新月から次の新月になるまで、約29.5日かかります。

夕方の月が西の空に沈んでいくのは、地球の自転による日周運動のため、次の日の同じ時刻の月の位置が前日の位置より東に見えるのは、月が公転しているためです。

月の満ち欠け

月の満ち欠け解説図
月は、地球をまわる惑星です。月の位置と大きさは、地気球から約38万kmの距離にあり、月の直径は、地球の直径の約4分の1です。月の見かけの大きさは、太陽の見かけの大きさとほぼ同じでし。

月が地球のまわりを1公転する周期は約27.3日。地球の公転にとり位置がずれるため、見かけの公転周期は、約29.5日となります。月の表面には、円形のくぼみ(クレーター)が多数見られる。これは隕石が月面に衝突してできたものです。

月の満ち欠けは、月は太陽光を反射して光っているが、地球から見るその反射面の形は、月の公転の位置にとって変化します。これが、月の満ち欠けです。

  • 新月…反射面は、地球からは見えない。
  • 三日月…夕方、西の空の低いところに見える。
  • 上弦の月…夕方、南の空の高い所にあり、真夜中ごろ、弦の部分を上にして、西の空に沈む。
  • 満月…夕方、東の空からのぼり、真夜中は南の空の高いところにあり、明け方、西の空に沈む。
  • 下弦の月…真夜中ごろ東の空からのぼり、明け方、南の空の高い所。午前中、南西の空に弦の部分の下にしている月が見られることがある。

日食と月食

地球でも、太陽の光が当たると、太陽と反対側にかげができるように、宇宙空間でも地球や月は、太陽と反対側に長い影をつくります。月のかげが地球にかかる場所では、日食がおこり、地球のかげが月にかかると月食がおこります。

日食も月食も、太陽、月、地球の3つの天体が一直線にあるときにしかおこりません。日食は、新月のときにおこることになり、月食は満月のときにおこることになります。しかし、毎月のように日食や月食は起こりません。

  • 日食は、皆既・部分を合わせると、1年に2回はおこります。
  • 月食は、おこらない年もあります。

これは、月の公転面と地球の公転面(黄道)が約5度傾いているうえに、太陽の引力の影響があるためで、不定期になります。

日食
日食(理科図解)
日食は、太陽・月・地球の順に一直線上に並んだとき、太陽が月に隠されて、太陽の全部(皆既日食)または、一部が欠ける部分日食現象。新月のときに起こることがあります。

月食
月食(理科図解)
月食は、太陽・地球・月の順に一直線上に並んだとき、満月が地球の影に入って、月の全部、または一部が欠ける現象。満月のときに起こることがあります。月が公転することで、地球の影に入り欠け始めます。月全体が影に入る月食を皆既月食といい、このとき月は赤色に暗く光ります。月の一部だけが欠ける月食を、部分月食といいます。

月が満月に見える位置にあるときに月食がおこりますが、月の位置における地球のかげはの大きさは月の大きさの約3倍もあります。そのため、皆既日食が長くても6分程度であるものに対して、皆既月食は1時間以上にも及ぶ場合があります。

月食が起こるときときは、満月のとき、おこります。ただし、地球の公転面と月の公転面のずれのため、満月のときいつもおこるわけではありません。

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金星の見え方

金星の見え方図解
地球から見える金星は、よいの明星、明けの明星とよばれます。金星は朝の日の出前と、夕方の日の入り後の短い時間の間だけ観測することができます。

金星
自転周期が公転周期よりも長く、また自転方向が公転方向と逆であるという特徴があります。太陽放射のエネルギーが受け取る量の2倍であることとと二酸化炭素を主成分とする濃い大気があり、熱が逃げないため、地表付近の気温は約480℃に達する。地表での気圧は9万hpaもあります。

金星(内惑星)の見え方

内惑星は、地球の内側の軌道を公転しているため、地球から見て、太陽とその反対の方向に見えることはありません。そのかわり、太陽と同じ方向に見えるときが2度起こります。

  • 内惑星が太陽の前を通過するときが内合で、地球も最も近づきます。
  • 内惑星が太陽の後ろを通過するときが外合で、地球からは最も遠くなります。

金星(内惑星)の満ち欠け

水星や金星は、太陽の光を反射して輝いている半面のうち、地球から見ることができる部分が軌道上の位置によって変化するため、地球から見ると月のように満ち欠けして見えます。

しかしながら、月と違って、地球からの距離が大きく変化するため、見かけの大きさが変化します。外合のときは、円盤状に見えますが視直径は小さく、内合のときには新月のように暗い面だけを地球に向けていますが視直径は大きいです。また、最大離角ののときには、半月状に見えます。半月の形に見えるのは、太陽と金星と地球の中心を結ぶ線がつくる角度が90°になった時です。

<外惑星の満ち欠け>
見かけの大きさは軌道上の位置によって変化しますが、ほとんど満ち欠けせず、いつでもほぼ円盤状に見えます。

<まとめ>

  • 内惑星であるため、明け方の東の空が、夕方の西の空にしか見えず、夜中には見ることができません。(金星が地球よりも内側を公転しているから。)
  • 地球からの距離によって見かけの大きさが変わります。
  • 太陽の光を反射して輝いているので、大きな満ち欠けをします。
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【問題】月と金星の動きと見え方の対策問題

次の図を見て、後の問いに答えなさい。
金星の問題

(1)「明けの明星」と呼ばれる金星の位置を番号で答えなさい。

(2)大きく欠けて三日月のように見える金星の番号を答えなさい。

(3)半月のように見える金星の番号を答えなさい。

(4)直径が最も大きく見える金星の番号を答えなさい。

(5)金星が真夜中に見えない理由を答えなさい。

【解答】月と金星の動きと見え方の対策問題

(1)➌
(2)➋
(3)➊
(4)➋
(5)太陽に隠れるから。(地球より太陽の近くで公転しているから)

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