中学社会の勉強法「暗記の仕方」についてまとめています。
社会の暗記の仕方
社会の勉強には、暗記は必要です。しかし、暗記は社会の勉強のスタート地点なのです。 スポーツでいえば、準備運動みたいなものです。準備運動は、やりたい種目の「準備」です。
社会の暗記は何の「準備」か
- 「調べること」
- 「考えること」
- 「議論すること」
の準備であるという認識が必要です。この3つは、「調べたり読み取ったり説明するためには、さまざまな知識が必要になる」ことから起因しています。つまり、この状態になるとテストで得点ができます。しかも、忘れることはありません。
どうやって覚えればいいの?
知識はどうやって覚えればいいのでしょうか。 ここで気をつけてほしいのは、みなさんの考えている一問一答方 式では、「ある程度」までしか覚えられないということです。
社会の暗記は、「用語や年号」を答えるだけでは不十分です。大切なのは、「ストーリーを語ることができるか」です。 例ええば、「江戸幕府についてどれだけ語れるか」「平安京についてどれだけ語れるか」になります。用語を見て、それを説明する文章を答える、つまり、みなさんの イメージをしている一問一答方式の「逆」なのです。
用語だけ頭に入れていても、あまり多くは語れません。 中学社会は1年生と2年生で「歴史」と「地理」を並行して学び、 3年生で「歴史」を終わらせた後に「公民」を学ぶカリキュラムが多いですが、どれを選んでも用語だけでは多く語れません。
因果と比較
語るときに意識してほしいのは「因果関係」と「比較」です。 たとえば、先ほどの「平安京遷都」について。 「因果関係」でいえば、「何が原因で、平安京に遷都されたのか」です。 「比較」でいえば、「平城京とどう違うのか」です。また、歴史分野でいえば、5W1H (When (いつ)、Who (だれが)、 What(何を)、Where (どこで)、Why(なぜ)、How(どのように) したのか)でまとめてみるのも大切です。
さらに
暗記したものというのは、調べたり、考えたり、議論したりする ために必要な「道具」(もしくは「武器」)のようなものなのです。実は、社会の勉強で、最も大切なことは、「できる限り早く教科書やノートの外に出る」ということです。暗記は、教科書やノートの「中」でもできます。しかしながら、調べたり、 考えたり、議論したりするのは、教科書の「外」に出なければなりません。できる限り早く「外」に出るためには、教科書やノートの知識は 効率的に覚えて、短時間ですませなければなりません。