【中学歴史】江戸時代の産業(農業・商業・海運業)についてまとめています。
江戸時代の産業
農業の進歩・進展がありました。新田の開発が行われ、用水路の整備、海、沼地の干拓など。18世紀初めには、豊臣秀吉の頃の約2倍の耕地面積に増加。
農地技術の進化と農具の改良もおこわれ、近畿地方から各地に伝わりました、
- 備中ぐわ…深く耕す。
- 千歯こき…効率よく脱穀。
麻、綿、アブラナ、紅花などの商品作物の栽培が広まりました。
諸産業の発達
鉱業は、鉱山の採掘、精錬技術から進み、佐渡銀山(新潟市)、生野銀山(兵庫県)、石見銀山(島根県)、別子銅山(愛媛県)、足尾銅山(栃木県)など鉱山の開発が進み、金・銀・銅の貨幣が大量に作られました。
水産業は、麻糸で作った強い網の開発が行われ、九十九里浜(千葉県)で、イワシ漁で干鰯と呼ばれる肥料に加工され、綿作地域に。紀伊(和歌山県)、土佐(高知県)では、捕鯨やかつお漁がさかんになり、蝦夷地(北海道)では、ニシン漁や昆布漁がさかんに。
各地の特産物
- 野田や調子(千葉県)の醤油
- 伊丹や灘(兵庫県)の酒
- 瀬戸内海の塩
- 金沢(石川県)、有田(佐賀県)の磁器
- 輪島(石川県)や会津(福島県)の漆器
- 南部(岩手県)の鋳物
- 越前(福井県)、美濃(岐阜県)の紙
交通路の整備と海運業の発達
港町、宿場町、門前町(もんぜんまち)が栄え、手紙や荷物を運ぶ飛脚がさかんに。陸上の交通も発達し、江戸を中心に五街道を整備。海上交通の発達では、檜垣廻船(ひがきかいせん)(木綿や油、醤油)、樽廻船(酒)などの大阪・江戸間の定期船が運航。西廻り航路、東廻り航路では、東北・北陸地方の年貢米を江戸大阪に運ぶ。
三都の繁栄
三都とは、江戸・大阪・京都。
- 江戸…「将軍おひざもと」として、将軍の城下町に。18世紀初めには人口約100万人の大都市に成長。日本橋には魚市、神田には青物市。
- 大阪…「天下の台所」として、全国の商業や金融の中心地に。諸藩が蔵屋敷を置き、米や特産物を販売。
- 京都…西陣織などの絹織物に清水焼きなど優れた工芸品を生産。
株仲間が、問屋・仲買の同業者組織。幕府の許可を得て営業を独占。両替商は、金銀の交換や金貸しなどで経済力をつける。三井(江戸)、鴻池(大阪)など。商品の流通が活発になり、商品も増加。
コメント