中学3年国語の教科書に収録されている井上ひさしの『握手』は、登場人物同士の心の交流や思いやり、そして「人間らしさ」とは何かを問いかけ作品です。定期テストでは、登場人物の心情や行動の意味、表現技法や場面の変化などが問われる傾向にあります。この記事では、『握手』のあらすじ、読み取りのポイント、そして出題されやすい記述・選択式の予想問題まで、わかりやすく解説します!
握手の予想問題
教科書の握手「日本でお暮しになって、~わたしにはいっとう楽しいのですね。」の部分を読んで、あとの問いに答えなさい。
(1)「こうやっているとき」とは、どんなときか。それが書かれている部分の初めと終わりの三字を書き抜きなさい。
(2)「もちろん知っている」とあるが、主人公が上川一雄君を覚えている理由を二十字以内で書きなさい。
(3)「天使園の正門前」は上川君にとってどんな場所か。それがわかる一文を探し、はじめの三字を書き抜きなさい。
(4)「最後の愛情」がどんな気持ちかを説明した次の文の空欄に入る言葉を、文中から抜き出しなさい。
文「人に( ア )されるまでに時間が( イ )かかっても、捨てられた子が( ウ )ことがないようにいたわる気持ち。
(5)「上川君はいけない運転手です」とあるが、ルロイ修道士がそう思う理由を書きなさい。
(6)「そういうときがわたしにはいっとう楽しいのですね。」とあるが、この言葉からルロイ修道士のどんな気持ちが感じられるか。四十字以内で書きなさい。
握手の予想問題の解答
(1)(初め)天使園 (終わり)るとき
(2)自分たちで考えて名前をつけた子だから。
(3)ある春
(4)ア発見 イ長く ウ風邪を引く
(5)バスをぶんぶんとばして停留所じゃない天使園の正門前に停めてしまうから。
(6)天使園で育った子供達に対する親のように優しい愛情で成長した様子を見て喜んでいる。
握手のポイント(ルロイ先生編)
握手(著:井上ひさし)のポイントです。今回は、中でも、ルロイ修道士(先生)の人物像に焦点をあてています。
ルロイ先生の生い立ち
- 児童養護施設「光ヶ丘天使園」の園長
- カナダのケベック郊外の農場の五男坊に生まれる
- 第二次世界大戦直前の昭和15年の春から日本に住む
ルロイ先生の老いと病気
- ルロイ先生の手のひらがもうギチギチと鳴らないのは、以前のように固くないということがわかる
→以前は、握力が強かった。
ルロイ先生の人柄・人間性
- ルロイ先生の「一人一人の人間がいる。それだけのことですから。」というセリフの部分から個人を尊重しようとする人物だということがわかる。
- ルロイ先生が、少し赤くなって頭をかく場面では、病気であることを隠していたことを見破られ、きまりが悪くなっていることがわかる。
- ルロイ先生の「天国に行くと思うとよほど楽しい」というセリフから、キリスト教の信仰者としての信念と人生を前向きに生きていることがわかります。
ルロイ先生のクセ
指で感情を表す癖がある(指言葉)
- ルロイ先生の両手の人さし指を交差させてせわしく打ちつけるのは、天使園の子にとって、怒りを表す危険信号の合図。
- 右のひとさし指をぴんと立てるのは、「こら。」とか、「よく聞きなさい。」という合図
- 右の親指をぴんと立てるのは、「わかった」「よし」「最高だ」という意味
- 右のひとさし指に中指をからめて掲げるのは、幸運を祈るときにする
『握手』は、文章の中に深いメッセージが込められており、人物の心情や価値観の変化を丁寧に読み取ることが大切です。テストでは、心の動きに注目した記述問題や、場面の意味を問う問題がよく出題されます。本記事を活用して要点を整理し、万全の状態で定期テストに臨みましょう!
コメント