高校入試対策・国語の「よく出ることわざ」についてまとめています。とくに重要なものを取り上げているので、教養の範囲としても覚えて、使えるようにしたいものです。
ことわざ
ことわざは、人々の生活の知恵から生まれ、古くから言いならわされてきた簡潔な言葉です。教訓や戒めを表しています。
重要なことわざ
- 虻蜂取らず(あぶはちとらず)…二つのものを得ようとしてどちらも手に入らないこと。(同じ意味)二兎を追う者は一兎をも得ず。(反対の意味)一石二鳥、一挙両得
- 石の上にも三年…固くて冷たい石の上にも三年座っていると暖かくなるように、辛くても辛抱すれば、やがては報われる。(同じ意味)待てば海路の日和あり
- 急がば回れ…急ぐ時こそかえって冷静にした方がよいこと。(同じ意味)せいては事を仕損じる
- 井の中の蛙大海を知らず…自分たちの狭い知識や見識にとらわれて、広い世界を知らないこと。
- 石橋を叩いて渡る…用心の上にも用心することのたとえ
- 一寸先は闇…将来のことは予測できない
- 馬の耳に念仏…意見や忠告をいくら言い聞かせても効き目のないこと。
- 鬼に金棒…もともと強い者が、いっそう強くなって万全になること。
- 帯に短し襷に長し(おびにみじかしたすきにながし)…中途半端で役に立たないこと。
- 悪銭身につかず…不正に手にした金はすぐになくなること。
- あばたもえくぼ…ひいき目で見れば欠点も美点に見えること。
- 河童の川流れ…その道の名人でも時には失敗をすること。(同じ意味)猿も木から落ちる・弘法にも筆の誤り
- 果報は寝て待て…幸運は、気長にじっと待っているといつか必ずやってくる。
- 君子危うきに近寄らず…徳のある人は決して危険なところに近寄ろうとしない。(同じ意味)虎穴(こけつ)に入らずんば虎子(こじ)を得ず
- 紺屋の白袴(こうやのしろばかま)…専門の者は、他人のことに忙しく、自分のことを構ってる暇はないこと。
- 棚からぼたもち…思いがけない幸運がやってくること。
- 出る杭は打たれる…人より優れていると、とかく人に憎まれる。
- とらぬ狸の皮算用…捕まえないうちから、狸の皮がいくら売れるか試算する意味から、確実でないことに期待をかけ、それを当てにして計画を立てること。
- 泣きっ面に蜂…何の効き目もないこと。(同じ意味)豆腐にかすがい・暖簾に腕押し
- 情けは人のためならず…人に情けをかけておけば、いつか良い報いとなって自分に返ってくること。
- 飼い犬に手を噛まれる…日ごろ特別に目をかけ、かわいがっていた部下などに、思いがけずに裏切られたり、ひどい目に遭わされることをたとえ
- 猫に小判…価値のあるものでも、持ち主によっては役に立たないこと。(同じ意味)豚に真珠
- 花より団子…名目よりも実利を取ること。
- 立つ鳥後を濁さず…立ち去るものは、あとが見苦しくないようにすべきであるということ。
- 身から出たさび…自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむこと。
- 蒔かぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)…何もしなければ良い結果が得られないこと。
- 焼け石に水…援助や労力がわずかのために効果が上がらないこと。
- 良薬は口に苦し…ためになる忠告は身にこたえるものだが、よく効くこと。
- 論語読みの論語知らず…本を読んで、文字の上で理解するだけで、実行ができないこと。
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