中学2年の国語文法で学ぶ「用言の活用」は、定期テストで毎年のように出題される超重要単元です。「用言」とは動詞・形容詞・形容動詞のこと。活用の種類や活用形を正しく見分けられるかが得点のカギになります。本記事では、テストによく出るポイントをわかりやすく整理し、実力チェック用の予想問題も紹介。短時間でしっかり復習して、確実に得点を取りにいきましょう!
・「ない」の➊すぐ上がア段で、五段活用、➋すぐ上がイ段で上一段、➌すぐ上がエ段で下一段活用
・カ行変格は、「来る」。サ行変格は、「する、~する」
・形容動詞は、「~だ」「~な」「~に」になる。
用言の活用の定期テスト対策予想問題
次の各問いに答えなさい。
問1 次の下線部の用言の活用形を後の語群から選び、記号で答えなさい。
(1)高い山に登る
(2)ちゃんと連絡してから来い。
(3)大切に扱ってください。
(4)こぼさないように気をつけよう。
(5)油断しないことが大事だ。
(6)新しければそれでよい。
ア未然形 イ連用形 ウ終止形 エ連体形 オ仮定形 カ命令形
問2 次の下線部の動詞の活用の種類を答えなさい。
(1)言うのは簡単だが、実行するのは大変だ。
(2)必死に走ってきた。
(3)兄が来ないと出発できない。
(4)意味を調べて書く。
(5)車から降りる。
問3 次の動詞を可能動詞にしなさい。
(1)飛ぶ
(2)話す
(3)飲む
問4 次の下線部の品詞名を書きなさい。(例、名詞、接続詞などと答える。)
(1)ここを直せば、もっとよくなる。
(2)次に生かすことが重要だ。
(3)丁寧な字で書くことが大切です。
(4)今朝はとても寒く、屋根の上が白かった。
(5)冷たい雨が降っていました。
(6)時が経つのは早い。
用言の活用の定期テスト対策予想問題の解答
問1
(1)エ
(2)カ
(3)イ
(4)ア
(5)ウ
(6)オ
問2
(1)サ行変格活用
(2)五段活用
(3)カ行変格活用
(4)下一段活用
(5)上一段活用
問3
(1)飛べる
(2)話せる
(3)飲める
問4
(1)動詞
(2)形容動詞
(3)形容動詞
(4)形容詞
(5)動詞
(6)形容詞
用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用の種類と形
① 動詞の活用
◆ 活用の種類(5種類)
活用の種類 | 例 | 見分け方 |
---|---|---|
五段活用 | 書く・話す | 語幹のあとが「ア段」に変化する |
上一段活用 | 起きる・見る | 語幹のあとが「イ段」+るで始まる |
下一段活用 | 食べる・信じる | 語幹のあとが「エ段」+るで始まる |
カ行変格活用 | 来る | 特殊な活用(「来(こ)」が変化) |
サ行変格活用 | する | 特殊な活用(例:勉強する、運動する) |
※「行く」は五段活用に分類されます。
◆ 活用形(7種類)
活用形 | 例(書く) |
未然形 | 書か(ない) |
連用形 | 書き(ます) |
終止形 | 書く。 |
連体形 | 書く(人) |
仮定形 | 書け(ば) |
命令形 | 書け! |
音便形 | 書い(た)など(※連用形の変化) |
② 形容詞の活用
◆ 特徴
「い」で終わる
活用語尾:「〜い、〜く、〜けれ」など
◆ 活用形(5種類)
活用形 | 例(高い) |
---|---|
未然形 | 高かろ |
連用形 | 高く |
終止形 | 高い。 |
連体形 | 高い(山) |
仮定形 | 高けれ(ば) |
※命令形はありません。
③ 形容動詞の活用
◆ 特徴
語尾が「〜だ/〜です」で終わる
語幹は名詞のような言葉(例:静か、元気、きれい)
◆ 活用形(5種類)
活用形 | 例(静かだ) |
---|---|
未然形 | 静かだろ |
連用形 | 静かに |
終止形 | 静かだ。 |
連体形 | 静かな(場所) |
仮定形 | 静かなら(ば) |
※こちらも命令形はありません。
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