握手(著:井上ひさし)のポイントです。今回は、中でも、ルロイ修道士(先生)の人物像に焦点をあてています。
握手の中でのルロイ先生
ルロイ先生の生い立ち
- 児童養護施設「光ヶ丘天使園」の園長
- カナダのケベック郊外の農場の五男坊に生まれる
- 第二次世界大戦直前の昭和15年の春から日本に住む
ルロイ先生の老いと病気
- ルロイ先生の手のひらがもうギチギチと鳴らないのは、以前のように固くないということがわかる
→以前は、握力が強かった。
ルロイ先生の人柄・人間性
- ルロイ先生の「一人一人の人間がいる。それだけのことですから。」というセリフの部分から個人を尊重しようとする人物だということがわかる。
- ルロイ先生が、少し赤くなって頭をかく場面では、病気であることを隠していたことを見破られ、きまりが悪くなっていることがわかる。
- ルロイ先生の「天国に行くと思うとよほど楽しい」というセリフから、キリスト教の信仰者としての信念と人生を前向きに生きていることがわかります。
ルロイ先生のクセ
指で感情を表す癖がある(指言葉)
- ルロイ先生の両手の人さし指を交差させてせわしく打ちつけるのは、天使園の子にとって、怒りを表す危険信号の合図。
- 右のひとさし指をぴんと立てるのは、「こら。」とか、「よく聞きなさい。」という合図
- 右の親指をぴんと立てるのは、「わかった」「よし」「最高だ」という意味
- 右のひとさし指に中指をからめて掲げるのは、幸運を祈るときにする
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