【中学地理】近畿地方の要点まとめ

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中学地理「近畿地方」についてまとめています。近畿地方に関して、地形、環境問題、琵琶湖、工業、古都などにもふれています。それでは、中学地理「近畿地方」です。

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近畿地方の概要

近畿地方(中学地理)

近畿地方は、北部は、丹波高地などなだらかな地形となっており、南部は、紀伊山地などけわしい地形が広がります。中央部には、京都盆地、奈良盆地、大阪平野などの平野が広がります。

■近畿地方の気候
北部は、北西の季節風の影響で、雪が多く、南部は、黒潮の影響で温暖となっています。

■近畿地方の環境問題
日本最大の都である琵琶湖と、そこから流れる淀川が、近畿地方の水の供給源です。1970年代から人口の増加や工場の新設で琵琶湖の水質が悪化するなどの環境問題(赤潮が発生)が表面化しました。滋賀県は、工業排水を制限したり、リンを含む合成洗剤の使用を禁止したりするなど環境保全の取り組みを行いました。

大都市の広がり

京都、大阪、神戸を中心に広がる京阪神大都市圏は、鉄道・道路の沿線に、市街地が発達しています。宅地の不足にともない、丘陵を切り開いて、千里・泉北・西神などニュータウンを建設してきました。

大阪は、江戸時代に日本の商業の中心地として発展してきました。現在では、鉄道の路線が集まり、周辺の府県から多くの人々が、大阪に通勤しています。大阪中心部では再開発が進んでいます。

神戸は、江戸時代末の開発から、外国の近代的な文化が入り込み、異人館や南京町が作られました。もともと市街地となる平地は少ないため、山を削ってニュータウンを作り、その土で、人工島を造成してきました。1995年の阪神淡路大震災を克服し、防災・福祉活動が活発になっています。

近畿地方の工業

阪神工業地帯は、大阪市を中心として広がります。繊維工場を基礎に成立し、臨海部に重化学工業が発展しました。鉄鋼や化学は、アジアとの競争が激しくなると、他の地域の移転が進んでいきました。地下水のくみ上げによる地盤沈下、工場の排煙による大気汚染など環境問題が発生しました。東大阪市などで中小規模が多いが、なかには先端技術産業を支える企業もあります。

■近畿地方の工業の歴史
戦前は、阪神工業地帯は、繊維工業で盛んだったこともあり、現在と比べると繊維の割合が高かったです。鉄鋼・金属工業も盛んでした。現在では、機械工業、鉄鋼業が中心です。鉄鋼・金属工業の割合は、他の工業地帯の鉄鋼・金属工業の割合と比べても高い方です。

  • 環境対策…工業用水のリサイクルで地盤沈下を防ぎます。工業の排煙にも、規制を設けています。
  • 新しい工業…堺市などに太陽電池、液晶テレビなど新しい産業が進出し、中小企業の技術も生かされています。

【古都】奈良や京都の産業

奈良には平城京、京都には平安京が置かれ、日本の政治・文化の中心として、発展してきました。今も碁盤の目のような街路、様々な有形・無形の文化財が残っています。

そんな古都ですが、現代的なビルによって損なわれつつあります。歴史的景観の保全において、歴史的景観を損なわず生活の利便性を守っていく必要があります。

  • 奈良県橿原(かしはら)市今井町…行政と町並み保全会が協力して、電線の地中化などを進めています。
  • 京都市…建物の高さデザインを制限し、歴史的景観を保全。伝統的な住居である町家の内部を改装して商店などに利用しています。

近畿の農林水産業

環境に配慮した近畿地方の農林水産業となっています。紀伊山地の林業は、良質の吉野すぎや尾鷲ひのきが育ちますが、外国材との競争で価格が低迷しています。また、林業技術者の減少と高齢化が進んでいます。

■森林のはたらき

  • 洪水を防ぎます。
  • 農業・生活用水を蓄えます(自然の中のダム)。
  • 川に養分を送って海の魚を育てる。
  • 地球温暖化を防ぐ。

などの働きがあります。

■環境への配慮
環境林の保全、企業の森づくり活動も盛んになってきました。

  • 農業の取り組み…豊岡市(兵庫県)では、農薬を減らして有機肥料を使っています。
  • 漁業の取り組み…ズワイガニが減少した日本海側では、カニをとる量・大きさ・時期を制限しています。

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