高校入試|敬語の使い分けを完全解説!尊敬語・謙譲語・丁寧語の覚え方とテスト対策問題

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中学生の国語で学ぶ「敬語」は、正しく使い分ける力が求められる重要な単元です。尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いがあいまいなままだと、テストでもつまずきやすいポイントになります。この記事では、それぞれの敬語の特徴や覚え方をわかりやすくまとめ、高校入試に出やすい練習問題も紹介します。苦手を克服して、しっかり点数につなげましょう!

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敬語の要点

基本形 尊敬語 謙譲語
行く・話す おっしゃる 申す・申しあげる
行く・来る いらっしゃる・おいでになる うかがう・まいる
与える・やる くださる あげる・さしあげる
食べる・飲む めしあがる いただく・頂戴する
する なさる いたす

誤りやすい敬語に注意

  1. 尊敬語と謙譲語を混同しない。
  2. 身内の者に尊敬語は使わない。
  3. 敬語を重ねて使わない。
  4. 外来語には普通「お」を付けない。

敬語の間違った例

  1. 先生がこちらに参る(×)予定です。
  2. お母さんは、今家にいらっしゃいません(×)。
  3. お客様がいらっしゃられる(×)。

尊敬語の要点

ある人の動作や事物などを高めることによって、その人に対する敬意を示す表現。

(例)先生が教室に来る。→(尊敬)先生が教室に来られる。
「先生」の動作(=来る)を高める。 「先生」への敬意を示す。

謙譲語の要点

自分や自分側の人(家族など)の動作などをへりくだって、言うことによって、相手に対する敬意を示す表現。

(例)私が先生に予定を伝える。→私が先生に予定をお伝えする。
自分(=私)の動作(=伝える)をへりくだって言う。「先生」への敬意を示す。

(例)母は後から参ります。
自分側の人の動作をへりくだって言う。

謙譲語のうち、自分の側の動作をかしこまって言うことによって、聞き手や読み手を高める表現を、丁重語とよぶことがある。
(例)私は山田と申します。

丁寧語の要点

話し方や書き方を丁寧にすることによって、聞き手や読み手に対する敬意を示す表現。「です」「ます」など。

(例)もうすぐ二時だ。→(丁寧)もうすぐ二時です。
文末(=だ)を「 です」に変える。 聞き手への敬意を示す。

丁寧語のうち、接頭語「お」「ご」を使って柔らかく言う表現を、美化語とよぶことがある。
(例)お湯をわかします。 ご本を読みましょう。

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【対策問題】敬語の問題

【問1】次の各文の下線部の敬語表現はあとのア~ウのどれにあたりますか。適切なものを選び、記号で答えなさい。

(1)お客様は、ここまでバスで来られる予定です。
(2)利用者の率直な感想をうかがう
(3)今、校長先生は校長室にいらっしゃる
(4)紳士服売り場は五階でございます
(5)案内係がお客様のかばんをお持ちする

ア尊敬語 イ謙讓語 ウ丁寧語

【問2】次の各文のうち、下線部の敬語の使い方が適切でないものをそれぞれのア~エから一つ選び、記号で答えなさい

(1)
ア 私の両親が先生にお目にかかりたいそうです。
イ 今日、先生は何時ごろにお帰りになる予定ですか。
ウ 私たちは、先生が描いた絵をご覧になりました
エ 先生は夏休みに外国に行かれるらしい

(2)
ア 準備が済みましたら、順番にお名前をお呼びします
イ 詳しいことは、のちほどご説明いたします
ウ 必要なものがありましたら、遠慮なく申し上げてください
エ 参加者全員に粗品を差し上げます

【解答敬語の問題の解答

【問1】
(1)ア
(2)イ
(3)ア
(4)ウ
(5)イ

【問2】
(1)ウ
(2)ウ

敬語の使い分けは、テストだけでなく日常生活や将来の社会生活にも役立つスキルです。尊敬語は相手を立てる言い方、謙譲語は自分がへりくだる言い方、丁寧語は言葉全体をていねいにする言い方——この基本を押さえておけば大丈夫!今回の要点と対策問題を活用して、確実にマスターしておきましょう。

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