中学国語「和歌の表現技法まとめ」です。
和歌の表現技法
- 枕詞…特定の言葉の前に置き、調子の整える。意味に特にない。五音の言葉多いのが特徴。
- 縁語…ある言葉と関係の深い言葉のこと。意味には直接関係はないが、歌全体に統一感を与える。
- 掛詞…一つの言葉に二つの意味をもたせる。
枕詞の例
ひさかたの光のどけき春の日に しづ心鳴く花の散るらむ
→天、光、星などに係る枕詞
よく使われる枕詞
- かねさす…日、紫、照るなど
- あしひきの…山、峰、岩など
- あづさゆみ…いる(射る・入る)、はる(張る・春)など
- あらたまの…年、月、日、春など
- あをによし…奈良
- いそのかみ…ふる(古る、降る)など
- うつせみの…人、命など
- からころも…着る、袖、裁つなど
- くさまくら…旅、結ぶなど
- しきしまの…大和、日本
- しろたへの…衣、袖、袂など
- たまきはる…命、世など
- たまのをの…長き、短き、乱る、絶えなど
- たらちねの…母、親
- ちはやぶる…神、社
- ひさかたの…天、月、雲、光など
縁語の例
(1)玉の緒よ絶えねば絶えぬながらへば しのぶことの弱りもぞする
→「絶え」「ながらへ」「弱り」は、すべて「玉の緒」(=命)に関係する縁語
(2)から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ
→「なれ」「つま」「はるばる」「き」は、すべて「衣」に関係する縁語
掛詞の例
(1)おい立たむありかも知らぬ若草をおくらす露ぞ消えむ空無き
→「老い」と「生ひ」
(2)ささがにのいとはるかなる雲ゐにもたえむ中とは思ひやはせし
→「いと(副詞)」と「糸」
以上が、中学国語「和歌の表現技法まとめ」となります。
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