【中学地理】東北地方の要点まとめ

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中学地理「東北地方」についてまとめています。東北地方に関して、地形、気候、伝統行事、近代的な工業などにふれています。それでは、中学地理「東北地方」です。

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東北地方の概要

東北地方の地形は、中央に奥羽山脈がはしり、東西に川が流れ出ています。太平洋岸の三陸海岸南部には、リアス式海岸・日本海岸には、砂浜が続きます。
東北地方(中学地理)

日本海側では冬の湿った季節風は雪をもたらします。太平洋側では夏にやませという北関東風が吹くと気温が低い曇りの日が続きます。伝統行事として、秋田の竿燈(かんとう)、青森のねぶたなど豊作を願う行事が起こった祭りがあります。

東北地方の農業

春の田植えに豊富な雪解け水を使うことができます。第二世界対戦後に耕地整理が進み、大型の農業機械を取り入れて、効率的な稲作が行われるになりました。この結果、米の生産量が増えます。1970年代に米の消費量が減り、米が余る事態が起こりました。政府は、減反政策を進め、米の生産量減らしました。産地は転作を行うとともに品種改良で味のよい米の開発が進みました。

■冷害への対策
稲の生長期に、やませが吹くと、稲の生育を悪くなると冷害が起こることがあります。低温に強く味の良い「ひとめぼれ」などの銘柄米が開発が進んでいます。

■東北地方の果樹栽培

  • りんご…涼しい気候の青森県では山の斜面で栽培。米から転作する農家も多いです。
  • さくらんぼ…山形が全国最大の生産。
  • もも…福島県が全国有数の生産。

東北地方の産業

伝統産業の発達がおこなっています。古くから職人が育成されたこと、農家の副業とされたことから、伝統工芸品をつくる産業が発達しました。生活の変化は、福島県の会津塗は、日常の食器として利用が減ったため、現代的なデザインを開発、観光客の製作体験などの工夫を進めています。

冬の間の仕事は、冬の積雪で農業ができないため、かつては農業の人々が関東地方などへの出稼ぎに行っていました。工業団地では、電気機械などの工場が集まった工場団地が成立しています。さらに東北自動車道や東北新幹線の開通によって、関東地方への所要時間が短くなりました。大規模な自動車工場や部品工場が進出してきました。

高速道路(東北自動車道)沿いに工業団地が分布しています。半導体のように軽量で高価な工業製品は、輸送量がかかる高速道路を利用しても採算が合うことから内陸の高速道路上に工業が進出しています。このことから、東北地方はシリコンロードと呼ばれることがあります。

  • 工業団地…工場を計画的に進出されるために、開発された地域のこと。中小企業を集団で誘致することが多いです。
  • 東北自動車道…東京と青森を結んでいます。福島・仙台・盛岡などを通ります。

人々が暮らす町とその変化

伝統的な町では、商店街の工夫を行っています。冬の吹雪と寒さ、夏の日差しや雨から買い物客が守るため「こみせ」という木材のアーケードを設けています。青森県黒石市では、国へはたらきかけで町並みを保存地区に指定されます。伝統的な町並みは、弘前市の武家屋敷、仙北市角館町(かくのだてまち)の武家屋敷、宮城県金ヶ崎町(かねがさきちょう)の武家屋敷などがあります。

■中心都市仙台
仙台の成り立ちは、江戸時代の城下町を元に、東北地方の政治・経済・文化の中心都市へ発展しています。仙台の自然は、「杜の都」と呼ばれる自然に恵まれています。仙台の交通は、高速道路や新幹線を通っています。人口は、100万人をこえています。

■環境保全
森と海の関係では、牡蠣の養殖が盛んな宮城県気仙沼湾では、山の養分を多く含んだ水が海へ流れ込んで、牡蠣がよく育つようにするため、植林を進めてきました。

  • 鉱産資源の再利用…銅の鉱山として栄えた秋田県小坂町では不要になった携帯電話パソコンなどから、精錬(せいれん)の技術を生かして金やレアメタル(希少金属)を取り出すなど、資源リサイクル事業を行っています。

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