【中3国語|俳句五句】テスト対策&予想問題まとめ|東京書籍

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中学3年生の国語教材「俳句五句(東京書籍)」では、正岡子規など、名だたる俳人たちの作品を通して、俳句の読み方と味わい方を学びます。
「俳句って短すぎて意味がわからない…」「どうやって鑑賞すればいいの?」と戸惑っている人も多いかもしれません。
この記事では、テストに頻出の季語・表現技法・鑑賞の視点をわかりやすく解説し、理解を深めるための予想問題付きでお届け!短時間でも実力がアップする内容になっています。

3つのポイント
・俳句の形式
・俳句の表現技法
・季語・季節
をそれぞれの俳句で、それぞれを把握しましょう。
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俳句五句の定期テスト対策予想問題

次の俳句を読んで各問いに答えなさい。

A.をりとりて はらりとおもき すすきかな   飯田蛇笏
B.万緑の 中や吾子の歯 生え初むる   中村草田男
C.分け入っても 分け入っても 青い山   種田山頭火
D.赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり   正岡子規
E.囀を こぼさじと抱く 大樹かな   星野立子

問1 俳句の形式を漢数字で答えなさい。

問2 Aの句について、
(1)季語と季節を答えなさい。
(2)「かな」のような、リズムを整え、感動の中心を表すような語を何というか。

問3 Bの句について
(1)季語と季節を答えなさい。
(2)この句には鮮やかな色の対比が見られる。その色を書きなさい。
・木々の(  )と吾子の歯の(  )

問4 Cの句について
(1)この句のように、定型にとらわれず季語もない俳句を何というか。
(2)この句には二つの表現技法が使われている。一つは反復法である。もう一つを漢字で答えなさい。

問5 Dの句は、どのような情景を詠んでいるか。次から一つ選んで記号で答えなさい。
ア 遠くに見える筑波の空は晴れわたっている。私の目の前ではたくさんの赤蜻蛉が雲に向かって飛んでいく。
イ 筑波山の上にたくさんの赤蜻蛉が群れ飛んでいる。その赤蜻蛉の中の一匹がこちらに向かって、飛んできた。
ウ さわやかな秋空に赤蜻蛉が飛んでいる。その雲ひとつない青空の向こうに筑波山がくっきりとそびえている。
エ 気持ちよさそうに飛んでいる一匹の赤蜻蛉がいる。それはそのまま筑波山まで跳んでいってしまいそうだ。

問6 Eの句について
(1)「囀」の読みを答えなさい。
(2)作者は何に感じは行ってこの句を作ったのだと考えられるか。次の1つから選んで記号で答えなさい。
ア 縄張りを争い、求愛にはげむ鳥たちのあふれそうな生命力。
イ 騒々しい鳥たちを何も言わずに住まわせる大樹のけなげさ。
ウ 鳥たちが繁殖期を迎え、大樹を枝を広げてゆく春の生命力。
エ 枝を広げ、鳥たちを包み込むような大樹の温かさ。

俳句五句の定期テスト対策予想問題の解答

問1 五・七・五

問2(1)季語:すすき 季節:秋 (2)切れ字

問3(1)季語:万緑 季節:夏 (2)緑、白

問4(1)無季自由律 (2)体言止め

問5 ウ

問6(1)さえずり (2)エ

俳句五句の要点

A.をりとりて はらりとおもき すすきかな(飯田蛇笏)

季語:すすき(秋)
表現技法:擬態語(「はらり」)、感覚的表現、切れ字
鑑賞の視点:
手に取ったススキが「はらり」と落ちるように重く感じられる――秋の静かな気配と、命の重さ・時間の深さを繊細にとらえた句。言葉数が少ない中で、「音」と「重さ」を対比的に用いることで印象が強まっています。

B.万緑の 中や吾子の歯 生え初むる(中村草田男)

季語:万緑(夏)
表現技法:季語の斬新な使い方(万緑=初夏の生命感を象徴)、対比
鑑賞の視点:
自然界のあふれる生命力(万緑)と、我が子の成長(初めて生えた歯)を重ねて描いた句。「万緑」の壮大さに対し、「吾子の歯」はとても小さな出来事ですが、どちらも生きる力に満ちています。親の喜びと感動がやさしく伝わってきます。

C.分け入っても 分け入っても 青い山(種田山頭火)

季語:青い山(夏)
表現技法:体言止め、反復、自由律俳句(定型を崩した俳句)
鑑賞の視点:
山の中を歩いても歩いても、まだ山が続いている――人生や旅路の果てしなさ・孤独感がにじむ句。反復によるリズムと無限に広がる自然の深さが印象的で、読者にも静かな精神世界を感じさせる句です。

D.赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり(正岡子規)

季語:赤蜻蛉(秋)
表現技法:倒置法(「筑波に雲もなかりけり」)、写実
鑑賞の視点:
筑波山の空に一片の雲もなく、そこを赤とんぼが飛んでいるという清澄な秋の情景。澄んだ空気や光、自然の静けさと美しさが丁寧に描かれています。明快で落ち着いた調べも特徴的。

E.囀を こぼさじと抱く 大樹かな(星野立子)

季語:囀(さえずり)(春)
表現技法:擬人法(大樹が鳥の声を抱いているように表現)、比喩
鑑賞の視点:
春の木が、鳥のさえずりをこぼさないように抱いているという、優しさと自然の一体感に満ちた句。命を包み込むような大樹の存在感と、生命の声(囀)の尊さが表現されています。静かで、温かみのある世界観です。

俳句はたった17音で、自然や人の心を深く表現する日本独自の文化です。「俳句五句」では、それぞれの句の背景や作者の思いに触れながら、自分自身の感じ方も大切にして読み取ることが求められます。
季語や表現技法を意識しながら、何を伝えたい句なのかを考えることが、テスト対策の第一歩。この記事を参考に、丁寧に読み解く力を身につけましょう!

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