「漢字ってどうやってできたの?」そんな疑問に答えてくれるのが、漢字の成り立ち(象形・指事・会意・形声など)です。
中学国語では、これらの分類と意味がテストでもよく出題されます。
この記事では、6種類の漢字の成り立ちをわかりやすく解説し、理解を深めるための練習問題もセットで紹介!
暗記だけで終わらせず、「なぜこの形なのか?」を知ることで、漢字がもっと面白く、覚えやすくなりますよ。
六書(漢字の成り立ち)のまとめ
象形文字:実物の形を簡略化して描いた文字
例:日(太陽)、山(山の形)、木(木の形)
指事文字:抽象的な概念を記号で表した文字
例:上(位置を示す線)、本(木の根本に印をつけた)
会意文字:複数の漢字を組み合わせて新しい意味を作る文字
例:休(人+木=木のそばで休む人)、森(木が三つ)
形声文字:意味を表す部分(意符)と音を表す部分(音符)を組み合わせた文字
例:銅(金+同)、海(水+毎)
転注文字:意味の関連した字を転用した文字
例:楽と略(もとは同じ字だったが意味が分化)
仮借文字:元の意味と関係なく、音が同じことから借用された文字
例:来(もとは麦の字だったが「くる」の意味で使用)
よく出る漢字の成り立ちの種類(中学生用)
- 象形文字…物の姿や形をかたどってできた文字。(例)山、川、人、日、鳥など
- 指事文字…形に表すことのできないものを記号などで示した文字。(例)共、至、朱、亦、亙など
- 会意文字…二つ以上の漢字の組み合わせで別の意味を表した文字。(例)ロ+鳥。鳴など
- 形声文字…音を表す文字と意味を表す文字を組み合わせた文字。 (例)草、芋、百、寺、存など
漢字の約八割は形声文字。
漢字の読み方(音と訓)
- 音読み…中国から伝わったときの発音をもとにした読み方。ふつう発音を聞いただけでは 意味がわかりにくい。
- 訓読み…漢字の意味をそのまま日 語に訳してあてはめた読み方。発音を聞いて意味がわかる。
漢字の成り立ちの練習問題
次の漢字の成り立ちとして適切なものを、ア~エのから選び答えよ。
- 末
- 銅
- 三
- 刀
- 森
- 清
- 明
- 馬
- 鳴
- 本
- 花
- 門
<選択肢>
ア 象形
イ 指事
ウ 会意
エ 形声
漢字の成り立ちの解答
- イ
- エ
- イ
- ア
- ウ
- エ
- ウ
- ア
- ウ
- イ
- エ
- ア
漢字の成り立ちを理解することで、意味や形に対する理解が深まり、効率よく覚えることができます。今回紹介した6種類の特徴と練習問題を活用すれば、定期テストや入試対策にも役立つはずです。漢字学習の「基礎力」をこのまとめでしっかり身につけましょう!
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