中学2年生の国語で学ぶ漢詩「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」は、唐の詩人・李白による有名な送別の詩です。美しい自然描写と友人を思う気持ちが込められたこの詩は、定期テストでもよく出題される重要単元のひとつです。この記事では、漢詩の現代語訳や重要語句の意味、テストによく出る問題パターンまで丁寧に解説します。テスト前の総まとめや確認に、ぜひ活用してください!
黄鶴楼にて孟浩然の之くを送る(李白)の予想問題
次の漢詩を読んで次の問いに答えなさい。
黄鶴楼にて孟浩然の之くを送る 李白
①故人西ノカタ辞二シ黄鶴楼一ヲ
煙花三月下二ル揚州一ニ
②孤帆ノ遠影碧空ニ尽キ
③惟ダ見ル長江ノ天際ニ流ルルヲ
問1 この漢詩の作者を漢字で答えなさい。
問2 下線部①とはだれのことですか。漢詩の中の言葉で答えなさい。
問3 下線部①は、Aどこを去り、Bどこへ行こうとしているのですか。それぞれ漢詩の中から抜き出しなさい。
問4 下線部②はどんな様子を描いた句ですか。簡潔に答えなさい。
問5 下線部③を読むとおりに、すべてひらがなで書きなさい。また、この句に使われている表現法を答えなさい。
黄鶴楼にて孟浩然の之くを送る(李白)の予想問題の解答
問1 李白
問2 孟浩然
問3 A黄鶴楼 B揚州(広陵)
問4 孟浩然を乗せた帆掛け船が、次第に遠ざかり、遠く青空の彼方に消える様子
問5 ただみるちょうこうのてんさいにながるるを (表現技法)倒置法
黄鶴楼にて孟浩然の之くを送るのポイント
- 作者:李白(唐代の詩人)
- 人柄:詩仙と呼ばれ、自由・自然・酒を好み・スケールの大きな詩を作った詩人
- 詩の形式:七言絶句
- 歌われた季節:春
- 詩の内容:晩春の華やかな情景と親友との離別と悲しみ
- 表現の特徴:押韻(おういん)で第2・4句、倒置が第4句
<現代語訳>
古くからの友人が西にある黄鶴楼に別れを告げ
春霞の美しい三月華やかな揚州に下っていく
はるかかなたにポツンと見える帆影は青緑色の空間に飲み込まれ
長江が天の果てに流れていくのだけが見える
「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」は、友人との別れの情景を詩的に描いた名作です。漢詩特有の言葉のリズムや表現方法に注目しながら学ぶことで、ただの暗記ではなく、詩の世界を深く味わうことができます。今回のポイントを押さえて、テストでも確実に得点できるようにしておきましょう。
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