中1理科の「地震の総まとめ」です。地震に関して、「地震とは何か」「災害」「地震の伝わる速さの求め方」「地震の揺れ方」「地震の起こる場所」などについてまとめています。それでは、中1理科の「地震の総まとめ」です。
地震
地震は、地下の岩石が、加わっていた力に耐えきれなくなって破壊され、岩盤がずれることで起きます。
- 震源…破壊が始まった点
- 震央…震源の真上の地表の点
- 震源域…震源断層(破壊されて岩盤がずれた場所)付近の岩石が破壊されて領域。
地震による災害
がけくずれや地割れが起こったり、都市では火災が発生して被害が大きくなることもあります。
- 液状化…砂や泥でできたやわらかい土地が、地震により大きく揺れ、土砂と水を吹き出す現象。
- 津波…大規模な地震により、海底が大きく変動して発生する波。
隆起・沈降
大規模な地震が起こると、土地が急にもり上がったり(隆起)、沈んだり(沈降)することがあります。
隆起でできる地形
地震による大地の急激な隆起のほか、海水面の低下により、海岸沿いが川沿いに階段状の地形ができます。(例)海岸段丘、河岸段丘
地震による大地の沈降のほか、海水面の上昇より、入り組んだ湾が続く海岸(リアス式海岸)などの地形ができます。
地面の揺れからわかること
<手順>
地震が発生してから各地で揺れはじめるまでの時間を20秒ごとに色を変えてぬる。
<結果>
色分けした境目を線で結んでいる。
<考察>
- 地面の揺れは、水面に広がる波紋のように、震源から四方に向けてほぼ同じ速さで広がっていく。
- 地震が発生してから揺れは始めるまでの時間は、震央からの距離が遠い地点ほど長くなります。
揺れが広がる速さ
各地で最初に観測される地震による地面の揺れが広がる速さは、次の式で求められる。
- 速さ(km/s)=震源からの距離(km)/地震が発生してから地面の揺れが始まるまでの時間(s)
地震の計算練習問題
次の表をみて、次の問題に答えなさい。ただし、小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで答えなさい。
地点 | 震源からの距離 | 地面の揺れが始まる時間 |
大阪 | 49km | 8秒 |
舞鶴 | 98km | 16秒 |
彦根 | 134km | 22秒 |
福井 | 195km | 31秒 |
- 舞鶴までの地面の揺れが伝わる速さは何km/sですか。
- 彦根までの地面の揺れが伝わる速さは何km/sですか。
- 福井までの地面の揺れが伝わる速さは何km/sですか。
- 震源からの距離が250kmの地点では、地震が発生してから地面の揺れが始まるまでの時間は何秒ですか。ただひ揺れが広がる速さでは、1で求めた値を使いなさい。
●答え
- 6.1km/s
- 6.1km/s
- 6.3km/s
- 41.0秒
1~3の結果から、地面の揺れは、ほぼ同じ速さで広がっていることがわかります。
地震による地面の揺れ方と大きさ
地震計は、地震の揺れを時間とともに記録する器具。地震のとき、振り子のおもりはほとんど動かないので、記録紙に揺れが記録されます。
地震の揺れ方
地震が起こると、速さのちがう2つの波が同時に発生してまわりに伝わっていきます。
- 初期微動…はじめの小さな揺れ。速さの速い波(P波)による揺れ。
- 主要動…あとに続く大きな揺れ。速さの遅い波(S波)による揺れ。
- 初期微動継続時間…P波とS波が届くまでの時間の差。
地震の揺れの伝わり方
P波とS波も、震源からの距離が遠くなるほど、届くまでの時間が長くなる。
P波の速さはS波よりも速いため、震源からの距離が速くなるほど、初期微動継続時間が長くなる。その地点の初期微動継続時間がわかれば、震源までのおよその距離を知ることができます。
- 震源からの距離がP波とS波が発生してからの時間に比例することが読み取れます。このため、初期微動継続時間は観点地点の震源までの距離に比例しています。
地震の大きさの表し方
- 震度…地震によるある地点での地面の揺れの程度です。震度計で観測して決められ、次の10段階に分けられます。0,1,2,3,4,5弱,5強,6弱,6強,7。震度は、ふつう震源から遠く離れるについて小さくなるが、地盤の性質などにより、同じ距離でも異なるがある。
- マグニチュード(M)…地震の規模の大きさを表す単位。数値が大きいほど地震のエネルギーは大きいです。Mの数値が1つ大きくなるとエネルギーは約32倍になります。
地震のおこる場所
プレートは地球の表面をおおう数十枚のかたい板。プレートの境目で起こる地震は、M8近くの日本付近の大きな地震は、太平洋側で浅く、日本海側にいくにしたがって深くなりまう。ななめに傾いた面にそっておこります。日本列島の真下の浅いところで起こる地震は、地震のプレートないの活断層(動く可能性のある岩盤のずれ)が動いて起こる地震で、プレートの境目で起こる地震と比べるとマグニチュードが小さい。
- 活断層…くりかえし活動した証拠があり、今後も活動して地震を起こす可能性がある断層。
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