【中2国語】徒然草の定期テストによく出る!予想問題&重要ポイントまとめ

徒然草アイキャッチ画像 中学国語
スポンサーリンク

『徒然草』は、鎌倉時代の随筆であり、兼好法師が感じたことや日々の出来事を鋭い視点で記した作品です。中学2年生の国語では、その中でも特に有名な段(第52段など)を通じて、「無常観」や「もののあはれ」といった日本古典文学の考え方に触れます。定期テストでは、古文の内容理解だけでなく、現代語訳・心情・教訓なども問われるため、しっかりと対策が必要です。本記事では、定番の出題ポイントと予想問題をわかりやすく紹介します。

スポンサーリンク

徒然草の定期テスト対策予想問題

次の文を読んで、問いに答えなさい。

仁和寺にある法師、年寄るまで、石清水を拝まざりければ、➊心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩よりまうでけり。極樂寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。

さて、かたへの人にあひて、「➋年ごろ思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて、➌尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、➍ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」と言ひ( ➎ )。

➏少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。

問一 下線部➊の意味として適切なものを一つ選び、記号で答えなさい。
ア 残念に思って
イ 恐ろしく思って
ウ 不愉快に思って
エ 心うきたつ思いで

問二 下線部➋は具体的にはどのようなことでしたか。十字以内の現代語で書きなさい。

問三 下線部➌とありますが、この法師は何を見てこのように言っているのですか。文中から抜き出しなさい。

問四 下線部➍で、法師は何を知りたかったのですか。現代語で書きなさい。

問五 下線部➍のことを知りたかったのにもかかわらず、なぜ山に登らなかったのですか。その理由が書かれた部分を文中から抜き出しなさい。

問六 ( ➎ )は、係りの助詞「ぞ」がかかって文末の結び方が変わっている部分です。「けり」を適切な形に直して書きなさい。

問七 筆者が下線部➏と考えたのは、この法師の、どのようなことがきっかけになったからか。三十字以内の現代語で書きなさい。

徒然草の定期テスト対策予想問題の解答

問一 ア

問二 石清水の行きたいこと。

問三 極楽寺・高良

問四 参拝者がみんな山に登っていく理由う。

問五 神へ参るこそ本意なれと思いて、山までは見ず。

問六 ける

問七 (例)法師は石清水に参拝したかったのに、思い込みで行けなかったから。

『徒然草』(第52段)の重要ポイントまとめ

1. あらすじ(内容の要約)

仁和寺のある法師が、年をとるまで一度も石清水八幡宮に参拝したことがなかったため、思い立って一人で山へ登る。しかし、本殿が山のふもとにあることを知らず、途中の山の中腹にある末社を本殿だと思い込み、帰ってしまった――というユーモラスで教訓的な話。

2. テーマ(教訓)
  • 思い込みや事前確認を怠ることの危うさ
  • 知ったかぶりせず、人の意見を聞くことの大切さ
  • 経験や行動の中に潜む“おかしみ”と“無常”
3. テストによく出るポイント

「なぜ法師は本殿を拝めなかったのか?」
→ 人に尋ねず、勝手に判断して途中で帰ってしまったから。

「筆者の伝えたいこと(教訓)は何か?」
→ 人の話を素直に聞くことの大切さ、知ったかぶりを戒めること。

「この話のどこにおかしみがあるか?」
→ 法師の勘違いと、それに気づかず満足して帰ってしまう滑稽さ。

4. 古文の語句・表現ポイント
  • 「年寄るまで」=年をとるまで
  • 「あさましく」=驚きあきれるほどに
  • 「心地よげなる」=気分がよさそうな様子
  • 「いとようこそ」=とても立派に

※古語の意味と現代語訳は、テストに頻出!

5. 筆者・兼好法師の視点

兼好法師は、この話を通じて「知識だけで行動せず、謙虚に学ぶ姿勢が大切」ということを伝えている。人間の愚かさや滑稽さをあたたかく見つめるまなざしが特徴。

『徒然草』では、日常のちょっとしたことから深い教訓を導く兼好法師の観察力が光っています。定期テストでは、内容の要点を押さえつつ、「何を伝えたいか」や「なぜそう考えたのか」といった理由を問う問題が出やすいので要注意。予想問題を使って、古文への苦手意識を克服しましょう!

コメント

テキストのコピーはできません。