【中学地理】北アメリカ州の要点まとめ

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中学地理「北アメリカ州」についてまとめています。北アメリカ州について、自然。気候、歴史、生活と文化、産業(農業、工業)などにふれています。

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北アメリカ州の自然環境

北アメリカ州は、山地と平地が織りなす地域です。カナダの面積は、日本の約26倍で首都はオタワです。北アメリカ州の熱帯から簡単まで様々な気候があります。

  • アラスカ、カナダ…北極に近く、ほとんどが亜寒帯か、寒帯です。
  • アメリカ合衆国(アラスカ以外)…西経100度付近を境に東部は雨が多いです。湿潤地域では温帯です。西側に雨の少ない乾燥帯で砂漠もあります。
  • フロリダ半島南部・ユカタン半島・西インド諸島…熱帯で世界的なリゾート地もあります。

多くの民族が暮らす北アメリカ

北アメリカの先住は、元々ネイティブアメリカン(アメリカインディアン、エスキモー、イヌイット)が暮らしていました。17世紀初め、イギリスが大西洋沿岸、フランスがケベックに植民地を作るとヨーロッパから多くの移民がくるようになり東から西へ開拓されていきました。先住民は土地を奪われ、人口を減らしました。

また、アメリカ合衆国の南部に作られた広大な綿花畑で、働かせる奴隷がアフリカから連れてこられました。ヒスパニック(スペイン語を話すメキシコ、カリブ海諸国、南アメリカの国々からの移民)やアジアからの移民が増加しています。

北アメリカの生活と文化

世界に影響を与える生活の文化で、自動車が欠かせない生活となっています。都市の郊外には広い駐車場を備えたショッピングセンターがあり、週末の高速道路を使って買い物客かまとめ買いに訪れま。

世界中に広がり、アメリカ合衆国から世界に広まったものが多いです。多くの国に拠点を置いて世界的に活動する多国籍企業が進出地域の生活に大きな影響を与えています。

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アメリカ合衆国の要点

アメリカの産業の地図(中学地理)
アメリカ合衆国の面積は、日本の約25倍で、首都はワシントンD.Cです。西部の険しいロッキー山脈と東部のながらかなアパラチア山脈の間に降水量が少なめのグレートプレーンズという広大な平原とそれより降水量が多いプレーリーという草原があります。

五大湖の南に広がる中央平原からメキシコ湾へ、アメリカ最長のミシシッピ川が流れます。大西洋側の平野に人口が多く政治・経済の中心となる大都市が集中しています。

アメリカ合衆国の経線や緯線は湖や河を利用した部分が多いです。

  • グレートプレーンズ…草の丈が短い。北アメリカ大陸、ロッキー山脈の東麓から西経約100度線との間に広がる平原。牛・馬の放牧と小麦・トウモロコシを産出する農牧業地帯。
  • プレーリー…草の丈が長い。肥沃な土壌にも恵まれ、白人による開発の進行にともない、小麦・トウモロコシ・綿花などを産する農業地帯

アメリカの多民族化の社会

アメリカ合衆国は、多くの民族から成ります。言葉も文化も違う人々が世界中から集まっているため、それぞれの出身国の文化が尊重され、新しい文化も生まれています。

カナダでも、英語とケベック州で使う人が多いはフランス語が対等の公用語とされ、移民の出身国の文化が尊重されています。

アメリカの大規模な産業

自然環境に合わせた農業が行われ、西経100度付近を境に、降水量が少ない西側では、放牧が行われています。降水量が多い東部では、小麦・トウモロコシ・大豆・綿花などを栽培が行われています。

プレーリーからグレートプレーンズにかけては、世界有数の小麦の産地で、大規模機械を使い穀物の国際価格や気象等の情報を利用して、少ないした人手で、効率的な作付けや出荷を行っています。

世界輸出される農産物も多く、小麦やトウモロコシは、港の穀物倉庫に集められ、大型船で世界へ輸出されます。世界の食料庫と呼ばれ、そこでの農産物の不作や値上がりは日本の輸出先にも影響を与えます。

穀物メジャーは、穀物の売買を行う会社のことで、この穀物メジャーが国際市場で行う取引は世界の穀物価格に影響を及ぼします。

アメリカの工業

アメリカの工業
五大湖周辺の石炭や鉄鉱石を利用して、19世紀にピッツバーグで鉄鋼の生産が始まり、20世紀には、それを材料にデトロイトで自動車の生産が始まります。

世界一の工業国になりましたが、20世紀後半になると日本などアジア諸国の工場の発達で、これらの生産は不振に陥ります。

航空機・宇宙産業やコンピューターなど先端技術産業に力を入れるようになります。シアトルやロサンゼルス付近の航空機産業などです。

  • ボストン…北東部の湾岸都市て、綿工業、現在では、ハイテク産業が集積している
  • ピッツバーグ…北東部の都市。アパラチア炭田に近接し、鉄鋼都市として発展。最近では、再開発によりハイテク産業の誘致がさかん。
  • デトロイト…五大湖沿岸の自動車工業都市。
  • ヒューストン…アラスカ州に次ぐ面積を誇るテキサス州に位置する都市。精油、化学工業が発達。宇宙産業の中心地となっています。

アメリカの先端技術産業

アメリカ合衆国では、1970代以降、温暖で土地が安く労働力が豊富な賃金の安い北緯37度以南のサンベルトで工業が発達しています。また、サンフランシスコ近郊のシリコンバレーではコンピューター関連企業の中心地で、大学や研究機関(IC集積回路)工場やIT産業の企業が集積しています。

  • 五大湖周辺…鉄鋼業・自動車工業が盛ん。周辺で採れる石炭・鉄鉱石と五大湖、セントローレンス川の水を利用しています。
  • サンベルト…航空機産業が盛ん。広くて、安い土地であったこと、雨の日が少ないことなどを背景に発達しました。
北米自由貿易協定(NAFTA)
1992年に、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国による北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、自由貿易圏が新たに生まれた。これを南米やカリブ海諸国にまで広げる米州自由貿易地域(FTAA)の発足も検討されている。

アメリカの歴史と民族・人種

アメリカ合衆国には元来、ネイティブアメリカンとよばれる先住民族が居住していたが、1492年にコロンブスが西インド諸島に到達するとヨーロッパ人が来航し、最初はスペインから、ついでイギリスやフランスからの移民が相次いだ。

やがて、イギリスが東部に13の植民地をつくったが、この13の植民地が1776年に本国からの独立を宣言し、独立戦争を経て、アメリカ合衆国が誕生した。

19世紀のアメリカ
その後、西方への開拓 が進み、19世紀後半には太平洋岸に達した。この間、アフリカ大陸から黒人が奴隷として強制的に連行されてきた。アメリカはヨーロッパ系(白人)を中心に、アフリカ系 (黒人)、アジア系移民、先住民族など、多くの人種・民族からなる多民族国家である。とくに、近年は、ヒスパニックとよばれるスペイン語を話すメキシコや中南アメリカからの移民が増加している。互いの民族は、あまり混じり合うことなく、各民族が独自の生活を送ることも多いため、アメリカは「人種のサラダボウル」とよばれている。
ネイティブアメリカン
アメリカ合衆国の先住民族をまとめたよび名で、かつてインディアンとよばれた人々をさすことが多い。北極に近いアラスカに住むイヌイット(エスキモー)、ハワイに住むポリネシア系のハワイ人(ハワイアン)などをふくむこともある。

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