【中学地理】南アメリカ州の要点まとめノート

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中学地理「南アメリカ州」についてまとめています。南アメリカ州に関して、自然環境、気候、農業、鉱山資源、文化、環境問題などにふれています。それでは、中学地理「南アメリカ州」です。

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南アメリカの自然

南アメリカ州の地形(中学地理)
南アメリカは、多様な自然環境が広がっています。巨大な山脈と大河川が走る地形で、日本から見て地球の反対側に位置します。太平洋側にアンデス山脈の山々がつらなり、東部には、ながらかなギアナ高地やブラジル高原が広がります。アマゾン川やラプラタ川など大河川の流域には盆地や平野がひらけます。アマゾン川の流域面積は、世界最大です。

南アメリカ大陸の様々な気候

  • 熱帯…アマゾン川の流域を中心とした広大な範囲に広がります。数多くの動植物が生育する熱帯林があります。
  • 温帯…ラプラタ川の中・下流域、チリ南部。ラプラタ川下流域には、パンパと言われる草原が広がり、小麦・トウモロコシ栽培や牛の放牧が盛んです。
  • 乾燥帯…チリ太平洋岸、アルゼンチン南部など。
  • 寒帯…大陸の南端。氷河が見られる地域もあります。
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南アメリカ大陸の歴史と文化

南アメリカの成り立ちですが、歴史において、アンデス地方のインカなど先住民が作った高度な文明が栄えていました。

16世紀にスペイン人やポルトガル人などヨーロッパ人がやってきました。スペイン人はおもに、アンデス地方に進出し、ポルトガル人は、南アメリカ大陸の東部を植民地として開拓していきました。

その後、19世紀初めに各国が、あいついで独立していきます。

  • ブラジル…主にポルトガル語
  • 南アメリカ大陸西部…主にスペイン語が使用されています。

かつてブラジルはポルトガル領、南アメリカ大陸西部はスペイン領であったことが影響しています。

南アメリカの文化

キリスト教のカトリックが信仰されているなど、ヨーロッパ(特にスペインやポルトガルなどのラテン系民族)の文化が深く残ります。人種や民族は、先住民、ヨーロッパ系、アフリカ系(植民地時代に農場や鉱山の労働力として強制的につられてこられた)、アジア系などです。

20世紀には、日本人移民が農業労働者としてブラジルなどに移民しました。今では、ブラジルだけでも約150万人の日系人がいます。南アメリカの独自の文化として、カーニバル、タンゴなどがあります。

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南アメリカ州の農業と工業

大農場で農業が特徴です。ブラジルでは、生産量世界一のコーヒー豆が重要な輸出品があります。アルゼンチンでパンパと呼ばれる大平原で小麦の栽培や牛の放牧が行われ、ブラジルとともに世界有数の牛肉参生産国となっています。

■ コーヒーに依存しない農業
ブラジルはコーヒーに頼るモノカルチャー経済から脱却を目指した結果、大豆、オレンジ、サトウキビの生産が増加しています。

南アメリカ州の成長する鉱工業

鉱産資源に恵まれた大陸で、ベネズエラの原油、ブラジルの鉄鉱石、チリの銅などは重要な輸出品があります。それらの進出のための鉄道・電力・通信などの施設、工業にも利用されるブラジルとアルゼンチンでは、1950年代から外国企業を受け入れ、鉄鋼や自動車などの重化学工業が発展しています。

ブラジルでは航空機産業やコンピューター関連産業など先端技術産業が発達し、経済が急成長しています。

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ブラジルによる環境問題と対策

熱帯林破壊とその影響があらわれています。世界の熱帯林の約3分の1は、アマゾン川流域など南アメリカに集中しています。かつての熱帯林の姿ですが、先住民が自給のために採集や森林や草原を焼き払って灰を肥料にする焼畑農業を行う以外、手つかずでした。

その後、熱帯雨林の開発が行われます。19世紀末にブラジルのマナウス中心に、ゴムの大農園が開かれ、20世紀後半には大規模開発が始まります。大きな道路が作られ、沿道の熱帯林が広範囲に切り出されて、輸出され、跡地は輸出用中心の牧場や農地になりました。

また、カラジャスの鉄鉱山の開発のために、熱帯林が切り開かれ、鉄鉱石を運ぶ鉄道も建設です。近年では、大豆畑のために、広大な熱帯林が伐採されました。

大規模な熱帯林減少の影響

森林が二酸化炭素を吸収する量は減って地球温暖化が進んだり、先住民の伝統的な生活がおびやかされたりするんじゃないかと心配されています。

環境保全の取り組み

熱帯林の一部を国立公園やユネスコの世界遺産など保護地域に指定して、開発を規制したり、耕作を行いながら、植林も進めたりしています。

また、ブラジルで開発が進むバイオ燃料は、大気中の二酸化炭素を吸収して成長した植物が、主な原料なので、燃やしても大気中の二酸化炭素は、増えないとされています。

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