中2理科「だ液のはたらきの実験」ベネジクト液・ヨウ素液の反応です。定期テストは、もちろん入試でもよく出る実験の1つです。対照実験になっていることもポイントです。それでは、中2理科「だ液のはたらきの実験」ベネジクト液・ヨウ素液の反応を調べるをみていきましょう。
だ液のはたらきの実験
<手順>
- 試験管Aにはデンプン溶液とだ液、試験管Bにはデンプン溶液と水を入れて混ぜ合わせ、36℃くらいの水に10分間入れておく。
- A,Bの液をそれぞれ2本に分け、一方はヨウ素液を加え、もう一方はベネジクト液を加えて熱し、それぞれの色の変化を見る。
<結果>
ヨウ素液 | ベネジクト液 | |
---|---|---|
Aの液 | 変化なし | 赤褐色ににごる |
Bの液 | 青紫色になる | 変化なし |
<考察>
だ液を入れた試験管だけで、ヨウ素液に反応せず、ベネジクト液に入れて加熱すると赤褐色ににごることから、デンプンが分解されたことがわかる。
<対照実験>
A,Bの試験管を用意したのは、水だけでは、デンプンが変化しないことを確かめるため。
だ液・アミラーゼの実験 練習問題
アミラーゼのはたらきを調べた。これについて、あとの問いに答えなさい。
<実験>
- 試験管に、デンプン溶液5cm3とアミラーゼの水溶液2cm3を入れ、 試験管Aとした。
- この試験管Aを、40°Cで20分間保った。
- その後、試験管Aの液を別々の2本の試験管に分けた。
- 2本の試験管のうち1本にはヨウ素液を加えた。もう1本の試験管には、ベネジクト液を加えて振り混ぜたあと、加熱した。それぞれの色の変化を調べ、表(下記参照)に記入した。
- 新たに試験管を3本用意し、デンプン溶液5cm3と水2cm3を入れたものを試験管B、ブドウ糖の水溶液5cm3とアミラーゼの水溶液2cm3を入れたものを試験管C、ブドウ糖の水溶液5cm3と水2cm3を入れたものを試験管Dとした。
- 試験管B~Dについても実験の2~4と同様に操作を行い、色の変化を調べ、表(下記参照)に記入した。
<表>
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
ヨウ素液 | 変化なし | 変化あり | 変化なし | 変化なし |
ベネジクト液 | 変化あり | 変化なし | 変化あり | 変化あり |
(1) アミラーゼは、ヒトの体のどの器官から出ている消化液にふくまれているか、次のア~エから選べ。
ア ロ イ 食道 ウ 胃 エ 大腸
(2) 実験の結果から、デンプンやブドウ糖に対するアミラーゼのはたらきは、それぞれどの液の色の変化から 見ることができるか、次のア~エからすべて選べ。
ア デンプンにはたらいたことは、ヨウ素液の色の変化から見ることができる。
イ ブドウ糖にはたらいたことは、ヨウ素液の色の変化から見ることができる。
ウ デンプンにはたらいたことは、ベネジクト液の色の変化から見ることができる。
エ ブドウ糖にはたらいたことは、ベネジクト液の色の変化から見ることができる。
解答
(1)ア
(2)ア、ウ