【中2理科】硫黄と結びつく化学変化「硫化」の要点まとめ

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【中2理科】硫黄と結びつく化学変化「硫化」の要点まとめです。

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硫黄と結びつく化学変化の要点

鉄と硫黄の混合物の加熱では、鉄と硫黄混合して加熱すると光と熱を出す激しい化学変化が起こります。そして、硫化鉄という物質ができます。化学変化では、いったん反応が始まると加熱しなくても反応が続きます。

  • 燃焼…酸化のうち、火や熱を出しながら激しく進むもの。

鉄と硫黄の混合物は混じっているだけなので、鉄と硫黄の性質は、それぞれそのままです。鉄は、磁石につき、塩酸と反応して、水素を発生します。硫黄は磁石につかず、塩酸と反応しません。

  • 金属の性質…①みがくと光を受けて輝く(金属光沢)②たたくと広がり(展性)③引っ張ると伸びる(延性)④電流が流れやすい⑤熱が伝わりやすい
  • 水素…亜鉛(金属)にうすい塩酸を加える

硫化鉄は、磁石につかず、塩酸と反応して硫化水素という匂いのある有毒な気体が発生します。

硫化鉄(鉄と硫黄の化合)実験

2種類以上の物質が結びついて、別の1種類の物質になる化学変化を化合といい、その結果できた物質を化合物といいます。鉄と硫黄(いおう)を混ぜて加熱すると黒色の硫化鉄ができます。硫化鉄は、電流を流しません。

  • 鉄+硫黄→硫化鉄
  • Fe+S→FeS

硫化鉄(鉄と硫黄の化合)実験のポイント
鉄と硫黄の混合物の加熱では、鉄と硫黄を混合して加熱すると光と熱を出す激しい化学変化が起こります。そして、硫化鉄という物質ができます。化学変化では、いったん反応が始まると加熱しなくても反応が続きます。これを燃焼といいます。酸化のうち、火や熱を出しながら激しく進むものです。

鉄と硫黄の混合物を加熱するとどうなるかを調べる実験です。

<手順>

  1. 鉄と硫黄よく混ぜ、2本の試験管a,bに分けて入れる。
  2. 試験管bの混合物の上部を加熱する。
  3. 混合物の上部が赤くなったら加熱をやめる。
  4. 加熱前後の物質の性質を調べる。
    ・磁石を近づけてみる
    ・少量をとって塩酸に入れて、発生する気体のにおいを調べる。
磁石を近づけたとき 塩酸を入れたとき
加熱前の混合物 引きつけられる においのない気体(水素)が発生する
加熱後の物質 引きつけられない においのある気体(硫化水素)が発生する

<結果>
鉄と硫黄の混合物を加熱すると化学変化が起こって別の物質が生成されることがわかる。

鉄と硫黄の混合物の加熱実験についてまとめると、

  • 鉄と硫黄の混合物を加熱するときは、混合物の上部を加熱する。
  • 混合物を加熱すると光と熱を出して、化学変化が起こる。
  • いったん、化学変化が始まると加熱をやめても化学変化が進む。
  • 非常に温度が高くなって危険なので赤くなり始めたら必ず加熱をやめること。
  • 加熱によって別の物質に変化することは、磁石を近づけたり、物資を塩酸に入れたりすることを確かめられる。
加熱前の混合物 加熱後の物質
磁石を近づける (混合物の鉄が)引きつけられる。 引きつけられない。
塩酸に入れる においのない気体(水素)が発生。 ゆでたまごのようなにおいのある気体(硫化水素)が発生。

硫化銅の実験

  • 銅と硫黄の穏やかな化合…銅板に硫黄の粉末をのせて放置しておくと粉末をのせていた部分が黒くくすみ、硫化銅ができる。
  • 銅と硫黄の激しい化合…硫黄の中に銅線を入れて加熱すると、激しい化学変化が起こり、青みがかった黒色の硫化銅ができる。

銅と硫黄の化合
硫化銅は、銅原子が硫黄原子が1:1の割合で結びついた化合物である。銅と硫黄から硫化銅ができる化学変化。

  • 式は、Cu + S → CuS

物質と硫黄との化合を硫化といい、硫化によってできる物質を硫化物といいます。鉄や銅などの金属は、酸素と化合して酸化物をつくります。同様に自然界にある多くの金属と化合しやすいため、硫化鉄として存在するものも多いです。

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