中学地理「時差の求め方・しくみ」についてまとめています。時差は、経度15度で1時間の時差が生じ、世界各国は標準時を設けています。その時差について学びます。
時差のしくみ
地球は左回りに回転(自転)しているため、場所によって太陽の光があたる時刻が異なり、昼と夜のずれが生じる。この時刻のずれを時差という。地球は1日(24時間)に1回転(360度)するので、360(度)÷24(時間)=15で、1時間に15度の速さで回転していることになる。つまり、経度15度で1時間の時差が生じるのである。
標準時
世界各国は、それぞれ独自の時刻(標準時)を設け、時差による混乱をさけている。標準時はふつう、1か国に1つだが、ロシア連邦やアメリカ合衆国など国土が広い国は、いくつかの標準時を設けている。日本は兵庫県明石市を通る東経135度の時刻を標準時にしている。
時差の練習問題
次の問題に答えなさい。
(1)東経135度を標準時子午線とする日本と東経15度を標準時子午線とするイタリアの時差を求めなさい。
(2)東経135度を標準時子午線とする日本が7月5日午前10時とすると東経15度を標準時子午線とするイタリアは何月何日の何時か求めなさい。
(3)東経135度を標準時子午線とする日本が7月5日午前4時とすると東経15度を標準時子午線とするイタリアは何月何日の何時か求めなさい。
時差の練習問題の解答解説
(1)8時間
計算式にしたがって、2国間の時差を、経度差の15で求めることができる。
120度(135-15)-15=8で、8時間となる。
(2)7月5日午前2時
(1)より時差は8時間、
地球は左回りに回転しているので、東側の方が西側よりも時刻が早い。日本とイタリアでは日本のほうが東にあるので、時刻が早いので、イタリアは日本より8時間遅れている。
(3)7月4日午後20時
日付変更線は、ほぼ180度の経線にそって引かれている。地球上では、ほぼ経度180度に沿って日付変更線が設けられている。これは、各地の日にちを確定するために便宜上、設けられた線である。
日付変更線を東から西にこえるときは日付を1日進め、西から東にこえるときは日付を1日もどすと決められている。
例えば、日本からアメリカ合衆国に行く場合、西から東へ日付変更線をこえるので、日付を1日もどすことになる。
逆に、アメリカ合衆国から日本に行く場合は、日付を1日進めることになる。
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