「この文、誰かが話してるの?」「かぎかっこがないから会話かどうかわからない…」
そんなふうに古文の会話文に迷った経験はありませんか?
現代文と違って、古文にはかぎかっこが使われていないため、会話文を見抜くにはコツが必要です。この記事では、会話文を見分けるためのポイントや、よく使われる表現、セリフの始まりや終わりを見抜くヒントをわかりやすく解説します!
古文の会話文のポイント
会話文の中でも、かぎかっこの付いていない会話文は、次のような言葉に着目して捉える。
古文の会話文の後の言葉
「会話文」+と、とて、など →会話文の後に付いて、引用を示す。直前までが会話文となります。
- (例)この山の名を何とか申すと問う。 (「この山の名を何と言うのか」と尋ねる。)
- (例)情けなしと言ふ者もあり。(「情け知らずだ」と言う者もいる。)
会話文の直後には、「と」「など」などの助詞に続けて、「言ふ」「答 ふ」「申す」など、話す動作を表す動詞が付くことが多い。
古文の会話文の前の言葉
「人物」+いはく、いふには、いふやう、申すやう→会話文の前に付いて、引用を示す。直後からが会話文となります。
- (例)獅子王申しけるは、我、獣の王たり。(獅子王が申したことには、「私は、獣の王だ。」)
文中に会話主(話し手)が省略されていることがある。登場人物を確認し、誰の会話かを考えながら読むこと。
以上が、中学国語・古文「かぎかっこのない会話文の見つけ方」となります。古文の会話文は、表現や文末に注目すれば見分けられるようになります。「かぎかっこがなくても大丈夫」と思えるようになれば、古文の読解がぐんとラクになりますよ。ぜひ今回のコツを実践して、セリフの読み取りに自信をつけましょう!
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