「古文って、なんだか昔の言葉ばかりでよくわからない……」
そんなふうに感じたことはありませんか?
古文は現代語とは違った言い回しや文法が多く、最初は難しく思えるかもしれません。でも実は、ちょっとしたコツをつかむだけで、グッと読みやすくなるんです!
この記事では、中学生が古文を読むうえで知っておきたい読解のポイントを、例をまじえてわかりやすく解説します。
古文の読解のポイント
- 主語をとらえる(探る)
- 登場人物を把握
- 会話をとらえる(会話文を見抜く)
- 助詞をとらえる
- 助動詞をとらえる
- 係り結びに注意
以上が大切です。以下に、それぞれ詳しく解説。
主語をとらえる
- 主語を示す助詞「が」「は」は省略されていることが多い。
- 主語自体もしばしば省略されます。
登場人物を把握
登場人物の数・名前などをとらえる(敬語に着目して、人物の身分関係をとらえることも大事)
会話をとらえる
会話文や心の中で思ったことが書かれたあとには、「と」「とて」があります。
助詞
- ば…「已然形+ば」→~ので、~からという確定の情景を表します。/「未然形+ば」→~ならばという仮定の条件を表します。
- が…連体修飾語を表すことがあります。
- の…主語を表すことがあります。
助動詞
- き・けり…過去・詠嘆を表します。
- たり・り…完了・存続を表します。
- む(ん)…意志・推量を表します。
- ず…否定を表します。
係り結びの法則
文中に「ぞ・なむ・や・か・こそ」という助詞がくると、述語をあるきまった形を結ぶこと用法。
- 「ぞ・なむ・や・か」→連体形で結ぶ
- 「こそ」→已然形で結ぶ
古文のジャンル
説話や随筆などでは、文章の後半に作者の考えが書かれていることが多いです。話だけで、作者の感想がない場合は、話の展開や結末を正確におさえ、そこから作者の感動した点を考えて、主題をとらえることが大切です。
よく出る作者① 吉田兼好(兼好法師)
鎌倉時代を代表する知識人です。和歌だけでなく、儒教や老荘思想にも通じ、その教養と高い知性を背景に随筆「徒然草」を著しました。
よく出る作者② 清少納言
平安時代を代表する女流作家です。一条天皇の皇后定子に仕えるかたわら、その深い教養と高い知性を発揮して、宮中生活で経験したことを随筆「枕草子」に著しました。
古文の読解は、「主語を意識する」「現代語訳を丁寧にする」「文法や敬語の基本を押さえる」ことがカギです。最初は難しくても、コツを意識して読むことで確実に力がついていきます。読み方のポイントをしっかり身につけて、古文の世界を楽しみましょう!
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