高校入試対策・国語のよく出る「二字熟語とその構成」についてまとめています。出題そのものはそれほど多くありませんが、出ないわけではありません。出題されたときに、確実に正解できるようにしておきましょう。
熟語の構成
熟語とは、二字以上の漢字を使ったひとまとまりの語のことで、重箱読みと湯桶読みとなる漢字も熟語になります。普通、二字熟語の読み方は。二字とも「音」、または二字とも「訓」て読むのが原則です。なので、重箱読みと湯桶読みは例外となります。また、熟字訓も例外です。
- 熟字訓…それぞれの漢字の音や訓に関係なく、日本であてられた特別な読み方。(例)木綿(もめん)、足袋(たび)
二つの漢字が結びついたとき、下の字が濁音(が・ざなど)や半濁音(ぱなど)になったり、音便(発音しやすいように語の一部がもとの音と異なること)化したりする語があるので注意すること。
(例)濁音では、精進(ショウジン) 半濁音では金髪(キンパツ)音便には、観音(カンノン)、学校(ガッコウ)などがあります。
- 重箱読み…上が音読み、下が訓読みの読み方です。(例)反物・緑組など
- 湯桶読み…上が訓読み、下が音読みの読み方。(例)強気・古本など
- 音読み…中国の発音が元なので、聞いただけでは意味がわからないものが多い。読むと3音(文字)以内の漢字が多い。
- 訓読み…日本語の漢字の読みなので、聞いただけでも意味がわかるものが多い。送り仮名がつく場合は訓読み
似た意味の漢字を重ねる熟語
- 救助
- 温暖
- 豊富
- 増加
- 出発
- 思考
- 救助
- 減少
- 停止
- 絵画
- 河川
反対の意味の漢字を重ねる熟語
- 進退
- 善悪
- 明暗
- 公私
- 往復
- 損得
- 左右
- 縦横
- 男女
上の漢字が下の漢字を修飾する熟語
- 黒板
- 海底
- 良心
- 曲線
- 新年
- 温泉
- 光線
下が上の目的語・対象となる熟語
- 読書
- 延期
- 決心
- 着席
- 乗車
- 挙手
- 作文
- 納税
上が主語、下が述語の熟語
- 地震
- 市立
- 頭痛
- 人造
- 日照
- 雷鳴
- 円高
接頭語で下を打ち消す熟語
- 無害
- 不幸
- 悲運
- 未定
下に接尾語がつく熟語
- 急性
- 突然
- 習性
- 私的
- 美化
同じ漢字を重ねる熟語
- 転々
- 洋々
- 堂々
- 黙々
- 楽々
長い熟語を省略する熟語
- 特急
- 私鉄
- 入試
- 高校
- 国体
【問題】熟語の構成の練習問題
次の熟語と同じ組み立ての熟語を、あとから1つずつ選べ。
- 困難
- 特急
- 美化
- 古着
- 貧富
- 無能
- 日没
- 負傷
<選択肢>
ア不滅
イ慢性
ウ納税
エ国連
オ弱点
カ収支
キ守備
ク国立
【解答】熟語の構成の練習問題
- キ
- エ
- イ
- オ
- カ
- ア
- ク
- ウ
コメント