中学国語・古文「係り結びの法則」についてまとめています。
係り結び
古文の文中で、係助詞の付いている文節が係っていく文節の末尾が、終止形ではなく、連体形や已然形で結ばれることを、係り結びという。
係り結びの組み合わせ
係助詞は「係りの助詞」ともいう。
係助詞ぞ・なむ
- 結び…連体形
- 意味…強調
- 例…花ぞ昔の香ににほひける(花は昔のままの香りて咲きにおっている)
係助詞や・か
- 結び…連体形
- 意味…疑問、反語
- 例…日の入る所と洛陽と、いづれか遠き。 (日が沈む所と洛陽では、どちらが遠いか。)
係助詞こそ
- 結び…已然形
- 意味…強調
- 例…一生を苦しむるこそ愚かなれ。(一生を苦しめるのは愚かなことだ。)
反語は、疑問の形で「…だろうか、いや、…ない」などと訳す。
現代語訳する場合、強調(ぞ・なむ・こそ)は特別な表現を用いる必要はない。
已然形とは、古文特有の活用形。
以上が、中学国語・古文「係り結びの法則」となります。
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