【中1国語】蓬莱の玉の枝「竹取物語」の定期テスト対策予想問題・ポイント解説

蓬莱の玉の枝「竹取物語」アイキャッチ画像 中学国語
スポンサーリンク

中学1年生で習う『竹取物語』の中でも、「蓬莱の玉の枝」の場面は特に定期テストでよく出題される重要な箇所です。この場面では、かぐや姫に求婚する貴公子の1人が、不思議な宝物を求めて旅に出るというストーリーが展開されます。古典独特の表現や登場人物の心情、物語の風刺性など、テストで問われやすいポイントをしっかり押さえておくことが大切です。この記事では、テストによく出る内容をわかりやすく解説し、予想問題も紹介しますので、ぜひ復習に役立ててください!

スポンサーリンク

蓬莱の玉の枝「竹取物語」の定期テスト対策予想問題

次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

【場面①】
今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造となむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。【場面②】
これやわが求むる山ならむと思ひて、さすがに恐ろしくおぼえて、山のめぐりをさしめぐらして、二、三日ばかり、見歩くに、天人のよそほひしたる女、山の中よりいで来て、銀の金椀を持ちて、水をくみ歩く。これを見て、船より下りて、「この山の名を何とか申す。」と問ふ。女、答へていはく、「これは、蓬莱の山なり。」と答ふ。これを聞くに、うれしきことかぎりなし。

その山、見るに、さらに登るべきやうなし。その山のそばひらをめぐれば、世の中になき花の木ども立てり。金・銀・瑠璃色の水、山より流れいでたり。それには、色々の玉の橋渡せり。そのあたりに、照り輝く木ども立てり。その中に、この取りてまうで来たりしは、いとわろかりしかども、のたまひしに違はましかばと、この花を折りてまうで来たるなり。

問1:「あやしがりて」の意味を答えなさい。

問2:「いとうつくしうて」の意味を答えなさい。

問3:場面①のあとの物語で、求婚を迫る5人の貴公子にかぐや姫が、一人ずつに難題を出しますが、その理由について、当てはまるものを次から2つ選び、記号で答えなさい。
ア 自分への愛の深さを確かめたいから。
イ 五人の自分との結婚をあきらめさせたいから。
ウ 最も行動力がある人を夫としたいから。
エ もともとだれとも結婚する気はないから。
オ どうしても手にしてみたい品だから。

問4:次の口語訳にあたる原文の部分を、正確に書き抜きなさい。ただし、【場面②】の方からとする。
①これこそわたくしが求めていた山だろう
②全く登りようがありません

問5:【場面②】の前半部に、くらもちの皇子は、自分の話に現実味をもたせるため、その時の自分の感情を語りました。その部分を二か所抜き出し、それぞれ10字程度で答えなさい。

蓬莱の玉の枝「竹取物語」の定期テスト対策予想問題の解答

問1:不思議に思って、

問2:まことにかわいらしい様子で

問3:イ・エ

問4:①これやわが求むる山ならむ ②さらに登るべきやうなし

問5:恐ろしくおぼえて、うれしきことかぎりなし

蓬莱の玉の枝(竹取物語)のポイント

竹取物語(蓬莱の玉の枝)のあらすじ
  • 竹取の翁は、竹の中から三寸ほどの人(=かぐや姫)を見つけた。
  • かぐや姫は、五人の貴公子の求婚を受けるがそれを退け、帝のお召しも断った。
  • かぐや姫は、実は、月の都の人であり、八月十五夜に、帰ってしまった。
蓬莱の玉の枝ってどんな場面?
  • かぐや姫に求婚した5人の貴公子に、それぞれ「ありえないような宝物」を持ってこさせる。
  • その1人・石作皇子(いしづくりのみこ)が命じられたのが「蓬莱の玉の枝」=理想郷・蓬莱にあるという伝説の宝物。
  • 石作皇子は実際には旅に行かず、偽物の玉の枝を職人に作らせて持ってきた。
テストでよく問われるポイント

「蓬莱」とは?
→ 中国の伝説に出てくる、仙人が住む不老不死の島のこと。

玉の枝の特徴は?
→ 金・銀・真珠でできていて、普通の人間では手に入らない宝。

石作皇子はどうした?
→ 本物を手に入れたように見せかけて、偽物を作ってだました。

なぜこの話が面白いの?
→ 実際には無理なことを言われて、人々がどう行動するかを風刺している(うそ、見栄など)。

古典ならではの言葉づかいに注意!
→ 「まうで来(=参上する)」「まことのことば」など、敬語や古語の意味を押さえておこう。

竹取物語のポイント
  • 「竹取物語」は、平安時代の初めに書かれたと言われていて、作者は不詳です。
  • 「源氏物語」の中では、「物語の出で来はじめの祖」と評されていて、現存する日本最古の物語である。
「蓬莱の玉の枝」は、古典らしい言い回しや登場人物の行動に注目すると、物語の面白さがより深く理解できます。特に、作中の誇張表現や風刺の意図、人物の特徴を押さえることで、定期テストでの得点アップにつながります。今回のポイントと予想問題をしっかり復習して、テスト本番に自信を持ってのぞみましょう!

コメント

テキストのコピーはできません。