中学1年の国語で学ぶ工藤直子の詩「野原はうたう」は、自然の小さな命たちの声に耳を傾けるような、やさしく豊かな感性にあふれた作品です。この詩では、「野原」が擬人化され、さまざまな生命が奏でる“うた”が描かれています。定期テストでは、詩のテーマや表現技法をしっかりと理解することが得点アップのカギ。本記事では、テストによく出るポイントをわかりやすく解説していきます!
野原はうたうの定期テスト対策問題
教科書の「たんぽぽ はるか」と「かまきり りゅうじ」の詩を読んで、次の問いに答えなさい。
問1
➊詩における文章のまとまりを何というか。漢字で書きなさい。
➋まとまりの数はいくつか。数字書きなさい。
問2
➊たんぽぽはるかの詩は、「あいたくて」が5回繰り返されているが、この表現技法の名前を答えなさい。
➋➊の表現技法は、どんな効果があるか。次の文の( )に当てはまるように、考えて書きなさい。
「あいたい」とう想いの( )を表す。
問3:たんぽぽはるかの詩の「・・・」の部分の名前を書きなさい。
問4:たんぽぽはるかの詩では、「あいたくて」以外にも会いたい気持ちが強く表れている部分がある。本文中から抜き出して書きなさい。
問5:かまきりりゅうじの詩の「おれのこころも~ひかってるぜ」とあるが、心が光るとは、どういうことか。本文中の言葉を用いて10字以内で説明しなさい。
問6:かまきりりゅうじの詩の「きまってるぜ」とあるが、何がきまっているのか。本文中から抜き出して書きなさい。
問7:次の文は、かまきりりゅうじの詩を説明した文である。(A)(B)にそれぞれどんな語が入るか。(A)が、語群から選んで、(B)は適切な言葉を考えて書きなさい。
「前半と後半とで、形や意味が( A )するように言葉を並べ、意味や音の面で( B )が生まれている、」
(語群)対応・対立・近似・同化・混同
野原はうたうの定期テスト対策問題解答
問1 ➊連 ➋2
問2 ➊リフレイン(反復) ➋強さ
問3 リーダー
問4 きょうも
問5 げんきだということ
問6 かまをふりかざすすがた
問7 A対応 Bリズム
工藤直子の詩「野原はうたう」のポイント
自然の生命を擬人化し、四季折々の情景を描いた作品
- 作者:工藤直子
- 作品:詩集「のはらうた」→「野原はうたう」で取り上げられている4つの詩は、この詩集にある。
「野原はうたう」の4つの詩
- 春→詩人:たんぽぽ はるか 新しい出会いへの希望を胸に、まい上がるたんぽぽの綿毛
- 夏→詩人:かまきり りゅうじ エネルギーに満ちたかまきりの姿
- 秋→詩人:のぎく みちこ 秋の夕日を背に風にふかれてゆれる野菊
- 冬→詩人:けやき だいさく 枝にたくさんの小鳥をとまらせ、そびえ立つけやきの大木
各詩は、自然の要素を擬人化し、それぞれの季節の特徴や生命の姿を通じて、自然との共生や生命の尊さを伝えています。
表現技法と読解ポイント
- 擬人法:自然の要素(たんぽぽ、かまきり、のぎく、けやき)に人間のような性質を与え、読者に親しみやすくしています。
- 倒置法:語順を変えることで、詩のリズムや強調したい部分を際立たせています。
- 対句:「おれはかまきり」では、対照的な言葉を並べることで、かまきりの力強さや個性を強調しています。
例えば、『あしたこそ』では、「とんでいこう どこまでも」という倒置法を用いた表現が、たんぽぽの綿毛の決意や希望を強調しています。
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