【中2理科】葉のはたらき(光合成・呼吸・蒸散)の要点まとめ

葉の働きアイキャッチ画像 中2理科
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【中2理科】葉のはたらきの要点まとめです。

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葉のはたらきの要点

葉のはたらきには、大きく3つあります。

・光合成
・呼吸
・蒸散

光合成や呼吸、蒸散が行われる場所や気体の出入りなどについて、実験結果と関連付けて理解しましょう。

光合成の要点

光合成【中学理科図解】
光合成が行われる場所は、葉の細胞の中の葉緑体であり、光合成には、光が必要です。

  • 光合成とは、植物の葉が日光を受けてデンプンなどの養分をつくるはたらきです。
  • 細胞とは、生物の体を形づくる小さな箱のようなものです。

光合成の実験
<手順>

  1. アサガオの葉の一部をアルミニウムはくでおおい、光を十分にあてる。
  2. あたためたエタノールに入れて脱色する。
  3. 水洗いしたあと、ヨウ素益にひたす。
  4. 葉緑体にあたった部分が青紫に染まる。

光合成には、光と葉緑体が必要なことがわかります。

対照実験とは、比較のために調べようとすることがら以外の条件を同じにして行う実験のこと。

光合成で出入りする物質
光合成と二酸化炭素の関係において、光合成が行われると二酸化炭素が使われるということを覚えておきましょう。二酸化炭素を使っていることは、「気体検知管」や「BTB液」を使って調べます。光合成と酸素の関係において、光合成によって酸素が発生するということを覚えておきましょう。

光合成のしくみ

  • 水+二酸化炭素→(光)→デンプンなど+酸素

できたデンプンは、水に溶けやすい物質になり体の各部に運ばれ、呼吸に使われたり、果実や種子、根や茎などに蓄えられたりします。

呼吸の要点

呼吸とは、酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すはたらきです。植物の呼吸は、ヒトや他の動物と同じように、光があたらない夜だけでなく、昼間も呼吸しています。

植物体での酸素と二酸化炭素の見かけ上の出入りは、呼吸と光合成の量によって、決まっています。

  • 昼…植物が光合成をおこなっているために、二酸化炭素が使われ、その量は呼吸によって出される二酸化炭素よりも多い。このため、昼間は光合成だけが行われているように見える。
  • 夜…光合成が行われなくなり、呼吸だけが行われているので、二酸化炭素が出される。

蒸散と光合成・呼吸と植物の体

植物の呼吸

植物の呼吸

<物質の移動>
根から吸収された水や水とともにとりいれた無機養分、葉でつくられたデンプンなどの養分は、根⇔茎⇔葉とつながっている維管束を通して移動しています。水は、葉の気孔から蒸散によって水蒸気として空気中に出ていきます。

<養分の移動>
植物の葉の葉緑体では、根から吸収した水と気孔から取り入れた二酸化炭素をもとに、太陽の光のエネルギーを使って、デンプンなどがつくられる。できた養分は、水に溶けやすい物質となり、篩管を通って体の各部に運ばれる。そして、吸収や成長などに使われたり、果実や種子、根や地下茎などに蓄えられたりします。

呼吸を確かめる
<手順>

  1. 空気にふくまれている酸素と二酸化炭素の体積の割合を気体検知管で調べる。
  2. ボリエチレンの袋に植物を入れて口を閉じ、数時間暗いところにおく。
  3. 袋の中の酸素と二酸化炭素の体積の割合を気体検知管で調べる。また、袋の中の空気を石灰水の中に押し出してしらべる。

<結果>

  • 気体検知管で調べる…酸素の体積の割合は減り、二酸化炭素の体積の割合は増える。
  • 石灰水で調べる。…石灰水が白くにごる。

<考察>
植物は、光があたらないとき、酸素を取り入れて、二酸化炭素を出している。

(補足)酸素と二酸化炭素の性質

分類 水への溶けやすさ その他の性質
酸素 溶けにくい ものを燃やすはたらきがある。→火のついて線香を酸素の中に入れると、線香は炎をあげて燃える。
二酸化炭素 少し溶ける(水溶液は酸性) 石灰水を白くにごらせる。青色や緑色のBTB液を黄色にする。

BTB液は、酸性では黄色、中性では緑色、アルカリ性では青色になる。

蒸散の要点

葉のつくり断面図(中学理科)
蒸散は、生きている植物のからだから水が水蒸気となって出ていく現象。この蒸散することによって、根からの水の吸収がさかんになります。蒸散による水蒸気の放出はおもに、気孔を通して起こります。大気中の酸素や二酸化炭素なども主に気孔を通して出入りをします。

  • 気孔…葉の表皮の部分にあります。孔辺細胞の間にできたすき間です。ふつう、葉の裏側の表皮に多い。

蒸散の役割

  1. 根から新しい水や水に溶けた養分の吸収を促進する。
  2. 土の中の水が少なくなり、吸水する力が低くなったり、晴天で気温が高く、風が強く吹いて体内の水分が少なくなったりしたときは、蒸散の量を調節 して体内の水分の減少を防ぐ。
  3. 植物体の温度の上昇を防ぐ。

蒸散をする理由

  1. 根で水を吸い上げるため…ストローと一緒で、上から水分が出ていかないと根で水が吸い上げられません。
  2. 植物の体温調節のため…水蒸気として水分が空気中に出ていくときに、周りの熱を奪います。

蒸散の実験
蒸散の実験(中学理科)
油を塗ります。水面からの水の蒸発を防ぎます。
ワセリンを塗ります。気孔をふさぎ、蒸散をさせません。

A そのまま水にさしたもの
B 葉の表にワセリンをぬる
C 葉の裏にワセリンをぬる

この場合、水の減り方が多いものから順に並べると、A→B→Cとなります。

物質の移動
根から吸収された水や水とともにとりいれた無機養分、葉でつくられたデンプンなどの養分は、根⇔茎⇔葉とつながっている維管束を通して移動しています。水は、葉の気孔から蒸散によって水蒸気として空気中に出ていきます。

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