中学国語「漢文」のポイントをまとめています。
漢文の返り点
返り点は、漢文は日本語の語順が異なるため、日本人に読みやすくするためにつけるものです。
- レ点
- 一・二点
- 上・下点
- 一レ点・上レ点
- 熟語のハイフン
などがあります。
返り点レ点
下の文字から上の文字へ、一文字上に返るときに使います。
<上の図を参考>
- 我 飲 酒。 我酒を飲む。
- 覆 水 不 返 盆。 覆水盆に返らず。
返り点(一・二点)
「一」のついた文字から「二」の付いた字へ、二文字以上離れた文字に返るときに使います。「三」があるときもあるが、「四」はない。
<上の図を参考>
- 我 航 黄 河。 我黄河を渡る。
- 故 人 西 辞 黄 鶴 楼。 故人西のかた黄鶴楼を辞し
- 百 閒 不 如 一 見。 百閒は一見に如かず。
返り点(一レ点)
最初にレ点に従って読み、そのあとで一点に従って読みます。
<上の図を参考>
- 子 無 敢 食 我。 (読み方)子敢えて我を食らふこと無かれ。 (意味)あなたは決して私を食べてはいけません。
- 温 故 知 新。 (意味)過去を研究して、新しい知識を得る。
- 水 随 方 円 器。 (意味)水は器の形によって、丸くも四角もなる。
- 不 動 如 山。 (意味)動かないことは山のようだ。
置き字
置き字とは訓読するとき読まない習慣になっている文字のこと。漢文では意味を補助する役目があるが、日本語で相当することがばないため、読まれない。
於(オ)・于(ウ)・乎(コ)
英語の前置詞のような。場所・時間・目的・対象・起点・受け身・比較などを払わす働き。普通、漢文では上から修飾しますが、下から修飾する。
- 下の語に「~二・ヲ・ヨリ・ヨリモ・テ」などの送り仮名をつける。
而(ジ)
接続詞と同じ働きをし、順接・逆接どちらでも使う。
- 直前に訓読する語「~テ・デ・シテ・ドモ」などの送り仮名をつける。
焉(エン)・矣(イ)
文末で用いて、強調・断定の意味を表す。
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