中3理科「太陽」についてです。太陽の表面のようす、日食や月食などにもふれています。それでは、中3理科「太陽のすがた」です。
太陽のつくり
太陽の地球から約1億5000万km離れた所にある高温の気体のかたまりで、自ら光と熱を多量に出す最も地球に近い恒星です。直径は約140万kmで地球の直径の約109倍、質量は地球の約33万倍の巨大なガス球で、表面温度は約6000°C、中心部の温度は約1600万°Cである。表面には黒点、プロミネンスなどがある。
光球
丸く輝いている太陽の表面全体をいう。厚さ300から400kmの高温(約6000°C)のガスの層である。この光球面にいろいろな形や大きさの黒点が時々出現する。プロミネンスの紅炎ともよばれ、表面から噴き上がる高温のガスが炎のように見えるもので、高さは数万から数十万kmで、ときには、100万km以上にもなる巨大なものが現れる。
コロナ
太陽の光球をとり囲む彩層の外側のうすいガスの層です。その温度は約100万°Cといわれ、電波やX線、紫外線などが放射されている。ふだんは見られないが皆既日食で太陽面が月にかくされたとき、観察できる。
- 皆既月食…月が公転することで、地球の影に入り欠け始めます。月全体が影に入る月食を皆既月食といい、このとき月は赤色に暗く光ります。
黒点
太陽の表面に見られる黒い斑点。表面温度より温度が低い(約4000°C)ので黒く見える。黒点が移動するのを観察していると、太陽は自転していること、太陽は球形をしていることがわかる。
フレア
黒点周辺で突発的に大量のエネルギーを放出して明るくなる現象。黒点付近には、地球磁場の数千倍の強い磁場があり、その磁場がねじれたりして、ひずみがたまっていき、たえきれなくなるとフレア(太陽面爆発)が起こる。同時に強烈なX線を放射して地球の電離層にあたり、短波通信障害(デリンジャー現象)を起こす。
オーロラ
極地方で見られる大気の発光現象。太陽から放出された帯電微粒子が、地球の電離層の中の原子・分子に衝突して発光する。
太陽の表面の観察
<手順>
- 太陽投影板をとりつけた天体望遠鏡で、黒点の位置と形を記録紙にスケッチします。1週間くらい継続して観察記録をとります。
- 望遠鏡で直接太陽を見てはいけません。フィインダーのキャップをつけておきます。
<結果>
- 黒点は東から西へ移動します。
- 黒点は中央部から周辺部へ移動すると、縦長に見えるようにします。
<考察>
- 太陽は地球からみて、東から西へ自転しています。
- 太陽は球形です。
コメント