中学1年生の国語の教科書(光村図書)に掲載されている物語文「シンシュン」は、登場人物の心の動きや情景描写が丁寧に描かれた作品です。定期テストでは、登場人物の心情変化や場面の意味を問う記述問題が出題されやすく、しっかりとした読解力が求められます。この記事では、「シンシュン」の重要ポイントやよく出る定期テスト対策予想問題、出題傾向と解き方のコツをわかりやすく解説していきます。テスト前の最終チェックにも活用してください。
シンシュンの定期テスト対策予想問題
教科書のシンシュンのp25の11行目~p27の7行目までの部分を読んで、次の問いに答えなさい。
問1 次のカタカナを漢字に、下線部はその漢字の読み方をひらがなで書きなさい。
(1)後ろをフりかえる。
(2)お互いにダマる。
(3)靴下を買う。
(4)弟を殴る。
(5)弟に謝る。
問2 「ちょっと怖がっているみたいに見えた」とありますが、シンタは「僕」と話してどうなることを怖がっていたのですか、本文中の言葉を使って十五字程度で書きなさい。
問3 「驚いた」とありますが、「僕」はどんなことに驚いたのか、二つ書きなさい。
問4 「シンタも、気にしていなかった」とありますが、シンタは何を気にしていなかったのか、答えなさい。
問5 「僕たちはそっくりだった」とありあますが、どんなところが二人はそっくりだったのですか、自分で考えて書きなさい。
シンシュンの定期テスト対策予想問題の解答
問1
(1)振
(2)黙
(3)くつした
(4)なぐ
(5)あやま
問2 (例)僕と違うところを発見すること。
問3
➊シンタが小説の一件を覚えていると言ったこと。
➋シンタが自分が傷ついたことをわかっていたこと。
問4 シュンタと久しぶりに話しているのを、クラスメイトたちが見ていること。
問5 (例)お互いの関係性を崩したくないあまりに、うまくいかなくなってしまうような不器用なところ。
『シンシュン』の学習ポイント
1. 作品の概要
- 作者:西加奈子
- 主な登場人物:「僕」と親友の「シンタ」
- テーマ:友情と自己表現の葛藤
- あらすじ:「僕」は親友のシンタと仲良く過ごしていたが、ある日、好きな小説についての意見が食い違い、自分の本音を言えずに悩む。最終的に、自分の気持ちを正直に伝えることで、友情の大切さを再確認する。
2. 心情の変化
「僕」の心情
- シンタが自分の好きな小説を嫌いと言って悲しい
- 自分は好きだと言えなかったことが悔しい
- 違うところがあれば、コンビでいられなくなるのが嫌
- 本音を話して、改めて大好きだと思った
シンタの心情
- 小説を嫌いと言ったが、実は深く考えていなかった
- 「僕」の本音を聞いて、友情の大切さに気づく
3. 重要な語句と表現
語句
- 「悔しい」:後悔される。くやまれる。
- 「照れくさい」:気恥ずかしい。きまりが悪い。
- 「絶対に」:強く否定するときに用いる語。※「絶体」とは書かない点に注意。
表現
- 「話を切り出す」:思い切って話し始める。
- 「顔をしかめる」:不快などから表情をゆがめる。
・シュンタの心情を読み取ろう(シンタに対してどのような行動をとるようになりましたか。)
・シュンタの気まずい気持ちを何とかしようと、どうしましたか。その結果、どうなりましたか。
・シュンタとシンタのさらに友情を深めることができた物語である。
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