【中学地理】日本の畜産業(乳牛・肉牛・豚・ブロイラー)

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【中学地理】日本の畜産業(乳牛・肉牛・豚・ブロイラー)についてまとめています。

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日本の畜産業

日本の畜産分布図
日本では、江戸時代までは畜産業が発達しなかった。その理由は、仏教の影響で けものの肉を食べず、もっぱら魚や貝などの水産物から動物性たん白質をとっていたこと、高温多湿な気候で牧草地が少なかったこと、などがあげられる。明治以降、西洋文化の影響で、畜産が行われるようになった。

第二次世界大戦後には、食生活の洋風化がすすみ、肉類や乳製品の消費量がふえるとともに、畜産業もさかんになってきた。しかし、肉類や乳製品の消費量を欧米諸国とくらべるとまだかなり少ないといえる。

乳用牛(乳牛)

北海道にとくに多く、酪農として行われている。牧場には、牧草やとうもろこしなど家畜のえさをたくわえておくサイロがみられる。また、関東・中部・近畿の大都市の周辺では、大消費地に近いので、生乳の生産が多い。

肉用牛(肉牛)

北海道と九州地方にとくに多く、東北・中国地方にも比較的多い。火山のふもとや高原で多くかわれている。また、但馬牛(神戸牛)や松阪牛などは、しもふり肉に象徴される黒毛和牛の代表的品種で、高級牛肉のブランドとして名高い。

狂牛病…牛海綿状脳症のことで、 牛の脳がスポンジ状になって死んでいく病気。BSEの牛の脳や内臓を食べると、人間も感染するといわれ治療法がない。1986年のイギリスではじめて確認され、2001年に日本でも感染があり、一時牛肉の売り上げが大きく落ちるなどした。

ぶたは、南九州や関東地方に多い。ぶた肉は牛肉にくらべて価格が安く、需要が多いため買われる。頭数も年々のびている。

鶏(ブロイラー)

にわとりは、以前はほとんどの農家の庭さきで副業として飼われていた。いまでは、たまごをとるためのにわとり(採卵鶏)とブロイラーとよばれる食肉用若鶏とにわかれて大規模な経営が行われている。

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