【中学地理】日本の畜産業まとめ|主な産地・家畜の種類・地域ごとの特色をわかりやすく解説!

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畜産業は、日本の農業の中でも重要な位置を占めており、牛・豚・鶏などの家畜を育てて食料を生産する産業です。北海道の乳牛や鹿児島の肉用牛、宮崎の養鶏など、地域ごとに特色ある畜産業が行われています。
この記事では、日本の畜産業の特徴、主な産地や家畜の種類、気候や地形との関係をわかりやすく解説します。テストによく出る「畜産がさかんな理由」や「地域の特色」といったポイントも丁寧にまとめています!

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日本の畜産業

日本の畜産分布図
日本では、江戸時代までは畜産業が発達しなかった。その理由は、仏教の影響で けものの肉を食べず、もっぱら魚や貝などの水産物から動物性たん白質をとっていたこと、高温多湿な気候で牧草地が少なかったこと、などがあげられる。明治以降、西洋文化の影響で、畜産が行われるようになった。

第二次世界大戦後には、食生活の洋風化がすすみ、肉類や乳製品の消費量がふえるとともに、畜産業もさかんになってきた。しかし、肉類や乳製品の消費量を欧米諸国とくらべるとまだかなり少ないといえる。

家畜の種類 主な産地 地域ごとの特色
乳牛(にゅうぎゅう) 北海道(根釧台地、十勝地方) 広い牧草地があり、冷涼な気候が乳牛の飼育に適している。日本の生乳の約半分を北海道が生産。
肉牛(にくぎゅう) 鹿児島県、宮崎県、兵庫県(但馬牛) ブランド牛(黒毛和種)で有名。温暖な気候や特産の飼料を使い、品質の高い肉牛を育てている。
豚(ぶた) 鹿児島県、宮崎県、千葉県、群馬県 飼育が比較的しやすく、都市近郊でも多い。南九州は飼料作物の生産も盛んで、豚の飼育に適している。
鶏(にわとり) 茨城県、千葉県、宮崎県、鹿児島県 卵用(採卵鶏)は都市近郊、肉用(ブロイラー)は広い土地がある地方で盛ん。宮崎・鹿児島は両方多い。

乳用牛(乳牛)

北海道にとくに多く、酪農として行われている。牧場には、牧草やとうもろこしなど家畜のえさをたくわえておくサイロがみられる。また、関東・中部・近畿の大都市の周辺では、大消費地に近いので、生乳の生産が多い。

肉用牛(肉牛)

北海道と九州地方にとくに多く、東北・中国地方にも比較的多い。火山のふもとや高原で多くかわれている。また、但馬牛(神戸牛)や松阪牛などは、しもふり肉に象徴される黒毛和牛の代表的品種で、高級牛肉のブランドとして名高い。

狂牛病…牛海綿状脳症のことで、 牛の脳がスポンジ状になって死んでいく病気。BSEの牛の脳や内臓を食べると、人間も感染するといわれ治療法がない。1986年のイギリスではじめて確認され、2001年に日本でも感染があり、一時牛肉の売り上げが大きく落ちるなどした。

ぶたは、南九州や関東地方に多い。ぶた肉は牛肉にくらべて価格が安く、需要が多いため買われる。頭数も年々のびている。

鶏(ブロイラー)

にわとりは、以前はほとんどの農家の庭さきで副業として飼われていた。いまでは、たまごをとるためのにわとり(採卵鶏)とブロイラーとよばれる食肉用若鶏とにわかれて大規模な経営が行われている。

日本の畜産業は、地域の気候や地形、飼料の確保状況に合わせて発展してきました。それぞれの地域の特徴と結びつけて覚えることで、より深く理解できます。この記事で紹介した要点をしっかり復習し、地図やグラフを使った問題にも対応できる力をつけましょう!

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