中1理科「浮力の求め方」についてまとめています。浮力のポイントは、物体にはたらく重力が浮力より大きいと物体は沈み、重力が浮力より小さいと物体は浮くということです。そのあたりについて、詳しく記述しています。それでは、中1理科「浮力の求め方」です。
浮力
水中の物体にはたらく上向きの力。
水中の物体にはたらくカの浮力の実験
- ばねばかりで、物体にはたらく重力の大きさを調べる。
- 物体を水に入れ、ばねばかりの値を読む。 物体を水に入れる深さを変えて行う。
- 物体の材質や体積を変え、1,2の操作を行う。
結果
- 物体を水中に入れたときのばねばかりの値は、物体にはたらく重力の大きさより小さくなった。
- 物体の深さを変えてもばねばかりの値は変化しなかった。
- 物体の体積を大きくすると、ばねばかりの値は大きく変化した。
ポイント
- 空気中ではかった物体の重さから水中に入れたときに ばねばかりが示す値を引くと浮力が求められる。
- 物体の体積が大きいほど、物体にはたらく浮力は大きくなる。
まとめ
- 浮力=空気中での重さー水中でのばねばかりの値
浮力のその他の問題
- 下面にはたらく水圧の大きさ-上面にはたらく水圧の大きさ=浮力
- 空気中での物体の重さ-水中での物体の重さ=浮力
- 物体がおしのけた水の体積(水につかっている体積)=浮力
練習問題
水中の物体にはたらく力を調べるために、次のような実験を行った。 あとの問いに答えなさい。
【実験】
- 実験1:40gの物体をばねばかりにつり下げ、目もりを読む。
- 実験2:物体をばねばかりにつるしたまま水中に入れ,物体が全部水に入ったときの目もりを読む。
問い
(1) 実験1でばねばかりの目もりは何Nを示していたか。ただし、100 gの物体にはたらく重力の大きさを1N とする。
(2) 実験2で、ばねばかりの目もりは 0.3 N を示していた。水中でこの物体にはたらく上向きの力は何Nか。
(3) (2)のような水中ではたらく上向きの力を何というか。
(4)この物体を実験2よりさらに深く沈めたとき,(3)の力の大きさはどうなるか。
(5) (3)の力は,物体の体積を大きくするとどうなるか。次のア~ウより選び、記号で答えなさい。
ア 変わらない イ 大きくなる ウ 小さくなる
解答
(1)0.4N
(2)0.1N
(3)浮力
(4)変わらない
(5)イ