20世紀初めに起こった「第一次世界大戦」は、世界中の国々が巻き込まれた史上初の大規模な戦争です。なぜこの戦争が始まったのか、どのように戦われ、どんな結末を迎えたのか――これらは中学歴史でも頻出のポイントです。本記事では、第一次世界大戦の原因、主要な戦い、戦争の終結とその後の影響まで、テスト対策に役立つようにわかりやすくまとめています。
第一次世界大戦
第一次世界大戦を前に、列強は、二つに分かれました。
- 三国同盟…ドイツ・オーストリア・イタリア
- 三国協商…イギリス・フランス・ロシア
バルカン半島は、列強の利害と民俗、宗教の対立から紛争が絶えず、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれた。ロシアが南下政策をとり、オーストリアと対立。
第一次世界大戦のきっかけは、サラエボでオーストリアの皇太子夫妻がセルビア人の青年に暗殺されたことで始まります。ドイツ、オーストリア、トルコなど同盟国側とイギリス、フランス、ロシアの連合国側が戦う。日本は日英同盟を理由に連合国側で参戦。
総力戦とその結果
- 新兵器の登場…戦車・飛行機・毒ガスなど。
- 総力戦…国民と経済、科学技術や資源を総動員し。国力を使い果たす。
日本の第一次世界大戦への参戦
第一次世界大戦が始まると、ヨーロッパが主要な戦場になり、欧米列強のアジアへの関心はうすれていまさひた。
これを好機ととらえて、日本政府(第2次大隈重信内閣)は、世界大戦に参戦して中国での利権を拡大しようとした。
1914年8月、日英同盟を理由にドイツに宣戦し、イギリスが属する連合国側で参戦した。日本軍は11月までに、中国におけるドイツの軍事基地である青島をふくむ山東半島赤道以北のドイツ領南洋諸島の一部を占領した。
日本国内の第一次世界大戦の状況
第一次世界大戦が起こると、国産化が困難で輸入に依存していた機械や化学製品の一部は、深刻な品不足になります。唯一、外貨を稼げるのは、製糸業であり、生糸の大部分はアメリカへ輸出。
また、鉄鋼、造船、染料、肥料など重化学工業が成長し、工業は生産総額で農業を上回るようになりました。物資の供給が大不足になり、各種の物価は暴騰します。
第一次世界大戦は、近代の戦争のあり方を大きく変えた重要な出来事です。その背景や結果を理解することで、次の大きな出来事である「第二次世界大戦」や国際協調の動きともつながってきます。テストや入試に向けて、このまとめをしっかり復習しておきましょう!
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