中学歴史「古代文明と宗教のおこり」についてまとめています。古代文明と宗教のおこりについて、人類の出現、それぞれの文明の発展についてふれています。それでは、中学歴史「古代文明と宗教のおこり」です。
人類の出現
最古の人類である猿人は、約700万年前にアフリカに出現しました。うしろあし(足)で立ち、前あし(手)で道具を使いました。次に原人が出現します。石を打ち欠いてつくった打製石器を使い、動物を捕らえました。また、火を使ったのもこのときです。
それから、新人(ホモ・サピエンス)が、火や言葉を使い、現在の人類の直接的な祖先となります。
旧石器時代
打製石器を使い、狩りや採集をおこなって移動しながら生活していました。
新石器時代
- 1万年ほど前…氷河時代が終わり、気温が上がりは始めると農耕や牧畜が始まりました。
- 食物の煮炊きや貯蔵のための土地や、石の表面をみがいた磨製石器が使われています。
土器や磨製石器を使い、農耕や牧畜を始めた時代です。
文明のおこり
- 農耕や牧畜が発達したことで、食料をめぐる争いが増えます。強い集団が弱い集団を従えて国が誕生します。
- 支配するもの(王や貴族)と支配されるもの(農民や奴隷)の区別。神殿や宮殿を持つ都市です。
- 金属器の青銅器や鉄器は、戦争や祭りを用いられました。文字も発明されました。
文明の発展
エジプト文明
- ナイル川流域に発生。農耕が発達して紀元前3000年ごろに統一されました。
- 天文学の発達。太陽暦、象形文字(ヒエログリフ)の発明。
- ピラミッド(国王の墓)やスフィンクスの建設
メソポタミア文明
- 紀元前3000年頃、チグリス川・ユーフラテス川の流域に発生。
- くさび形文字、太陰暦の発明。60進法。1週間を7日とする。
- バビロニアのハンムラビ王が統一。法律を整えました。
インダス文明
- 紀元前2000年頃、インドのインダス川流域に発生。
- 排水施設などを持つ都市の都市遺跡であるモヘンジョ・ダロ。インダス文字。
- 身分制度は、紀元前1500年頃アーリア人が先住民を征服して、身分制度(のちのカースト制度)を作りました。
宗教のおこり
仏教
- 紀元前5世紀頃、インドに生まれた釈迦(シャカ)が開きました。
- 「心の迷いを取り去ることで、この世の苦しみのから逃れる」と説きました。
- やがて中国や日本にも伝わりました。
キリスト教
- 紀元前後、パレスチナ地方に生まれたイエスが広めました。
- 神を信じる者は誰もが救われると解きました。
- イエスの教えは、後に聖書(新約聖書)にまとめられました。
イスラム教
- 7世紀、アラビア半島に生まれたムハンマドか始めます。
- 唯一の神アラーを信仰する宗教でコーランにまとめられた。
- 北アフリカからヨーロッパの一部、東南アジアまで広まります。
仏教、キリスト教、イスラム教は、三大宗教と呼ばれます。
古代文明の発生と帝国の成立
古代中国
- 殷…紀元前16世紀ごろ、黄河流域に発生。青銅器、漢字のもととなった甲骨文字がつくられました。
- 周…紀元前11世紀頃、殷を滅ぼしました。多くの国が争う戦乱の時代(春秋戦国時代)になりました。鉄製の兵器や農具が広がり、商業も発達しました。
- 紀元前6世紀頃…孔子が思いやりの心(仁)と正しい行い(礼)で国を治めるという儒教のもととなる教えを説きました。
統一帝国の成立
- 秦(しん)…紀元前3世紀に、始皇帝が中国を統一。北方の遊牧民の侵入を防ぐため、万里の長城を築きました。始皇帝陵に兵馬俑(へいばよう)が残ります。
- 漢…紀元前2世紀の武帝(ぶてい)の時、朝鮮半島に楽浪郡(らくろうぐん)を設け、中央アジアも支配する大帝国になりました。シルクロード(絹の道)で西アジアやヨーロッパとも交流しました。
- 朝鮮半島…紀元前後に高句麗が、朝鮮半島北部からその北にかけて小国を統一しました。
古代文明はいずれも、大河のほとりでおこりました。大河の流域では、農耕や牧畜が発達しやすく、人々は食料を計画的に生産し、たくわえるようになりました。食料生産が発達したことで、多くの人口を養うことが可能となりました。
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