【中2理科】前線と天気の変化の要点まとめ

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中2理科「前線の種類と前線通過前後の天気変化」についてまとめています。

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前線と天気の変化の要点

前線の種類ほか、天気図、寒冷前線と温暖前線の天気などについてもふれています。

天気図

天気図の見方

天気図は、各地で観測された天気の記録を図を使って、知事頭上に記入したものです。天気のようすや気圧の分布(気圧配置)などがわかります。

  • 等圧線…同一時刻の各地の気圧の値の等しいところを結んだ曲線です。
  • 風のふき方…風は、気圧の高いほうから低いほうに向かってふきます。風は、等圧線の間隔のせまいところほど強くふきます。

高気圧と低気圧

まわりより気圧の高いところを高気圧、低いところを低気圧といいます。

  • 低気圧の中心部では、上昇気流であり、雲ができやすく、くもりや雨になります。
  • 高気圧の中心部では、下降気流であり、雲ができにくいです。
  • 気団…気温・湿度がほぼ一様な空気のかたまりです。冷たい空気をもつ寒気団と温かい空気をもつ暖気団があります。

前線面と前線

性質の異なる気団は。互いに接してもすぐは交じり合わず境の面をつくります。この境の面を前線面、前線面が地表面と交わるところを前線といいます。

前線の種類

  • 停滞前線…寒気団と暖気団の勢力がほぼ同じで、ほとんど動かずに停滞する前線。
  • 温暖前線…暖気が寒気の上をはい上がるように進むときにできる前線。
  • 寒冷前線…寒気が暖気をおし上げるように進むときにできる前線。
  • へいそく前線…寒冷前線が温暖前線に追いついてできる前線。へいそく前線ができると地上は寒気におおわれ、低気圧は消えてしまうことが多い。
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前線と天気の変化の特徴

低気圧と前線の移動…低気圧は西から東へ移動するものが多いため、低気圧が近づくと西から天気がくずれます。

温暖前線

温暖前線【中学理科図解】

温暖前線は、優勢な暖気団が寒気団の上にはい上がり寒気団をおしつぶすようにして東へ進んでいく前線。 前線面の傾きはゆるやかで、雲のできる範囲や雨の降る範囲は広いです。

温暖前線の通過前後
温暖前線が西から近づいてくると、上空にはまず上層雲、続いて中層雲が広がり、やがて下層雲となり雨が降り出します。この雨はにわか雨ではなくおだやかな雨で、半日近く降り続くこともあります。

温暖前線が通過すると、風向が急に南よりに変わり、雨はやみ、 天気は回復して気温は上がります。

寒冷前線

寒冷前線【中学理科図解】
寒冷前線は、優勢な寒気団が暖気団の下にもぐりこみ、暖気団をもち上げるようにして東へ進んでいく前線です。前線面の傾きは急なので、雲のできる範囲や雨の降る範囲は温暖前線よりせまいです。

寒冷前線の通過前後
寒冷前線が西から近づいてくると、急に空は積乱雲でおおわれ、はげしいにわか雨が降り出す。ときには、突風がふき、雷やひょうをともなうこともあります。しかし、その時間は長くなく、雨は1~2時間程度でやみ、天気は急速に回復しますが、気温は急に下がります。

停滞前線

寒気団と暖気団の勢力が同じくらいで、ほとんど南北方向には移動せず、だいたい東西方向に気圧の谷に沿ってのびる前線。停滞前線の北側(寒気団の側)では、その上に暖気団がはい上がって乱層雲が広がり、長雨となる。構造は温暖前線と似ています。6~7月ごろの梅雨や 9~10月の秋雨は、日本の南岸沿いに、このような停滞前線ができるためにおこる現象です。

温帯低気圧

温帯低気圧解説図
低気圧の種類は、発生する地域によって分けられる。

  • 温帯低気圧…温帯地方で発生。暖気団と寒気団の接する地域に前線ができやすく、この前線上に発生する低気圧を温帯低気圧といいます。温帯低気圧の移動は西から東方向
  • 熱帯低気圧…熱帯の海域で発生。台風は熱帯低気圧が発達したもの。前線を伴わない。

温帯低気圧は、1日におよそ500km移動。日本付近の天気の移動は、日本付近では天気は西から東へ変わる。天気の変化の速さは、季節と異なるが1日におよそ500から1000km。

温帯低気圧の過程
温帯低気圧が発生してから 発達・衰弱・消滅する過程です。

  1. 暖気団と寒気団が接触する前線が波をうつと空気のうずができ、低気圧が発生
  2. 低気圧は前線をともない、上空の偏西風に流されながら、東または北東の方向に毎時約40kmの速度で進みながら発達
  3. 寒冷前線が温暖前線に追いついて閉そく前線となり、暖気団がもち上げられます
  4. 暖気団は上空で高緯度に運ばれ、寒気団は地表で低緯度に運ばれて温度差が小さくなり、前線や低気圧はおとろえ、消滅

温帯低気圧の構造
発達した温帯低気圧は、中心から南西の方向に寒冷前線及び、南東の方向に温暖前線がのびて、温暖前線の前面と寒冷前線の後面(前線の北側)は、いずれも降雨域となっています。

温帯低気圧の平面図(上方は北)で、 前線上の部分は降雨域となります。温暖前線の北東側は降雨域が広く、弱い雨が降り、 寒冷前線の北西側は降雨域がせまく、強い雨が降っています。

2つの前線の南側は、地表面を暖かい空気がおおい、気温が高いですが、2つの前線の北側では、 地表面を冷たい空気がおおい、気温が低いです。温帯低気圧の北側では、暖気団は、すっかり上空へもち上げられており、南側では、暖気団は東西の寒気団にはさまれています。

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